藤沢周平と故郷庄内(文学)
 Study of Hujisawa Syuhei and his hometown Shonai(Literature)
 担当教員:山本 陽史(YAMAMOTO Harufumi)
 担当教員の所属:基盤教育院
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:集中  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
山形大学の偉大な先輩(地域教育文化学部の前身山形師範学校の出身)である作家藤沢周平の作品、特に彼の故郷である鶴岡・庄内舞台にした文学作品を中心に紹介し、藤沢を生んだ庄内の文化・風土の魅力を探究します。また、藤沢の故郷への思い、特に農業によせる思い入れにも言及します。
・到達目標
1)取り上げた作品の内容を良く理解すること。
2)それらの作品を生んだ庄内の歴史と風土について良く理解すること
3)藤沢周平の庄内に対する思いを知ること。
4)東北そして日本農業の現況と未来についての洞察力を磨くこと
・キーワード
東北、庄内、海坂藩、農業、ことば

【科目の位置付け】
山形大学は地域に根ざすことを標榜しています。山形大学農学部が立地し、みなさんが学生生活を送る庄内の文化と風土を深く知るための教養科目です。

【授業計画】
・授業の方法
藤沢周平の代表作を取り上げ、その読みどころと時代背景、さらに、その主な舞台となった架空の藩「海坂藩」のモデル庄内藩について解説します。作品を通じて庄内の自然と歴史の価値を考えるとともに、地方と中央や、近世・近代と現代を比較しつつ、現代社会の問題点、特に農業が抱える課題を明らかにします。さらに、映画やドラマで映像化された作品については原作との比較も行います。藤沢周平記念館と藩校致道館の見学も行います(記念館は入館料が必要です)。
・日程
1 藤沢周平について 2・3 『蝉しぐれ』 4 『義民が駆ける』 5 藤沢周平のエッセイに見る故郷や農業への思い 6・7 藤沢周平記念館・致道館実地見学 8 『山桜』 9 『花のあと』 10 『三屋清左衛門残実録』 11 『用心棒日月抄』 12~14 『風の果て』 15 まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
沢周平を通して庄内の過去現在未来に目を向け、さらに現代の日本のあり方、特に農業と食のあり方に対するに問題意識を持って受講してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
・予習のあり方 取り上げる文学作品は事前に一読してくることが望ましいですが,時間的に不可能な場合はテキストの解説を熟読してきてください。
・復習のあり方 まだ通読していない作品をできるだけ通して読んでください。また、多くの作品が映像化されていますので、是非見て下さい。

【成績の評価】
・基準
作家藤沢周平を生んだ庄内の文化と風土、歴史、藤沢周平の故郷や農業に向ける思いをどれだけ理解できたかを評価基準とします。
・方法
小レポート3回(60%) 期末レポート(40%)

【テキスト・参考書】
山本陽史『東北から見える日本 -文学・芸術の風景-』(山形大学出版会、800円+税)

【その他】
・学生へのメッセージ
せっかく庄内で学生生活を送るのですから、庄内が生んだ文学術とその舞台となった風土についての知識を深めましょう。学生生活がより充実した人生の時間になると思います。
・オフィス・アワー
開講日の9・10校時

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