地域から学ぶ
 Let's Learn from Shonai District
 担当教員:農学部長
 担当教員の所属:農学部
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:食料生命環境学科  科目区分:展開科目(基盤教育科目) 
【授業概要】
・テーマ
農学部があるここ山形県の庄内地方の特徴・特性について,庄内在住の各方面の専門家から話を聞き,「地域とは何か」を学ぶ。
「たそがれ清兵衛」の舞台ともなった,ここ庄内地方の自然,文化,産業,伝承等々について,専門家の話を直接聞く。縁あって農学部に進学してきた学生諸君の庄内地方に対する愛着の心を深めとともに,各学生の故郷をはじめとするそれぞれの地域社会に対しての見方・考え方を養い,生涯にわたって地域貢献をする力を身に付ける一助としたい。
・到達目標
庄内地域への理解を深め,「地域」とは何かを知る。
・キーワード
地域,山形県庄内,庄内の自然,農林漁業,文化・伝統・伝承etc。

【科目の位置付け】
基盤教育科目・展開科目

【授業計画】
・授業の方法
毎回テーマを変え,講義する。必要に応じて資料を配付する。
・日程
地域とは何か,地域から学ぶこと(農学部長)
<各回担当講師による講義テーマ>
庄内の風土 人と文学
よみがえりの山々・出羽三山 -庄内祖霊信仰-
庄内藩の危機回復力
山形県の稲作技術の変遷
黒川能 ―祭と食―
黒森地区と歌舞伎
三瀬地域の森林整備の現状について
出羽三山の自然・40年の自然保護運動
白鳥の生態を追う -ハクチョウと庄内平野-
出羽三山と稲魂の里庄内
庄内藩校 致道館の学問
ほとりあの周辺の自然について(仮)
地域と大学
東北地方、山形県、庄内地方におけるイヌワシ等猛禽類の保全に関するお話
山形県の水産業 -最上川がつなぐ文化と資源-(仮)

【学習の方法】
・受講のあり方
テストは行わないが,毎回のレポートの提出を義務づける。
・授業時間外学習へのアドバイス


【成績の評価】
・基準
毎回のレポートの提出を義務付け,レポートの提出回数が全講義の2/3以上であること。なお,点数による評価をしない「認定科目」として取り扱う。最終回には、この講義から学んだことを最終レポートとしてまとめることを必須とする。
・方法
毎回のレポートの内容を担当教員がチェックする。

【テキスト・参考書】
その都度,紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
農業を学ぶことは,イコールその地域を学び,知ることといっても良いくらい密接に関連があるものです。みなさんは,縁あって,現在ここ鶴岡に住むこととなりました。一見何もない田舎町,自然環境の厳しい冬暗い地域,などといった印象を受けがちですが,ちょっと見方やふれ方を変えれば,庄内は実に自然環境に恵まれ,伝統の色濃く残る,豊かで特色のある地域といえます。理解が深まれば,何故ここに農学部が設置され,藤沢文学が生まれたのかを実感できると思います。
みなさんは,将来,それぞれの地域に帰っていきます。学生時代の貴重な時間を是非みなさんと共有し,みなさんが真に地域に愛着をもち,地域の発展に貢献できる一助となるよう考えています。
必ず,ノートを取り,気付いた点,感心した点などをメモすること。

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