【授業概要】
・テーマ
植物病原体の侵入・感染と発病戦略および植物の抵抗反応についての概説。 我が国の主要な作物の病原体の生活環と防除法についての概説。 ウイルス、細菌、糸状菌などの主な植物病原体の植物への侵入・定着・感染戦略と、植物の病原体に対する抵抗性反応について生理学的な側面から解説するとともに、主要病原菌の生活環と防除法を理解させる。
・到達目標
植物病原体の植物への侵入・感染行動と、発病戦略と植物の病原体に対する抵抗反応の巧妙さについて理解させる。また、わが国に発生する主要作物病害の病原の生活環とその防除法を一般人に説明できるレベルとする。
・キーワード
病原体の感染戦略、植物の抵抗反応、主要病害の病原菌
【科目の位置付け】
この授業は,植物病理学の基礎知識をさらに深め,当該分野の問題解決や研究開発へと応用する力を身につけるためのものである(当該コース教育課程編成の方針)。
【授業計画】
・授業の方法
講義形式
・日程
1. 菌類による病害(総論)、原生動物界の病原 2. クロミスタ界の病原 3. 菌界(接合菌門)の病原 4. 菌界(子のう菌門)の病原 5. 菌界(不完全菌類)の病原 6. 菌界(担子菌門)の病原 7. 中間試験と解説 8. 植物病原の侵入と増殖:ウイルス 9. 病原の侵入と増殖:細菌、糸状菌 10. 宿主寄生者間相互作用における特異性 11. 植物の病原に対する応答:静的抵抗性、動的抵抗性 12. 植物の病原に対する応答:エリシターと情報伝達 13. 病原の感染戦略:侵入力、抵抗性抑止力、発病力 14. 病原の感染戦略: 宿主特異的毒素、細菌による感染機構、 15. 期末試験と解説
【学習の方法】
・受講のあり方
出席を前提に講義に集中する
・授業時間外学習へのアドバイス
後期の植物病理学の内容を理解していることが前提ですすめる。内容が細かく多少複雑であるので、養賢堂の「新植物病理学概論」を読んでくること。専門用語が多いので普段からノートを十分に整理し、復習すること
【成績の評価】
・基準
授業のテーマに関する基本的な概念を正しく,理解し,正確に説明できることを合格の基準とする。
・方法
記述の筆記試験を2回(中間試験と期末試験)行い,平均60点以上を合格とする。
【テキスト・参考書】
参考書:新植物病理学概論(養賢堂)、最新植物病理学(朝倉書店)、植物病理学(文永堂出版)、植物病理学(化学同人)
【その他】
・学生へのメッセージ
国家公務員試験や都道府県の公務員上級「農業職」を受験すしようとする人には履修を勧める。また、最近の各種ウイルスなどの伝播、感染などが理解できるので、感染症に対する自己防衛に役立つ。 特になし
・オフィス・アワー
火曜日午後
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