自然環境調査実験実習
 Laboratory and Field Works of Natural Environmental Research
 担当教員:森 茂太(MORI Shigeta)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科森林科学コース
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:実習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
野外調査を行うにあたり必要な調査計画の立案、調査技術、集計、分析方法を体得する。農学部附属演習林を利用して野外調査の即戦力を養う。
・到達目標
1)ひと目みただけで樹種を同定できる自分:基本の30種を達成、100種以上を目標
2)エレガントな調査・実験の計画を立案できてしまう自分
3)測定器械を使いこなせ、調査ができる自分
4)せっかく採ったデータだから、しゃぶり尽くすように無駄なく分析できる自分
5)解析結果を的確にまとめ、(就活に生かせるほど)魅力的にプレゼンできる自分
6)つい、普段から物事を考えてしまう自分
・キーワード
森林生態系、人工林と天然林、樹種同定、毎木調査、オリジナル研究

【科目の位置付け】
自然環境調査論で学んだ事項を実践的に習得する。

【授業計画】
・授業の方法
山形大学農学部附属演習林を利用して、集中形式で行うが、事前にガイダンスとトレーニングのための事前準備を講義形式で行う。
・日程
1)樹木のサイズ測定(樹高・胸高直径・材積の算出)より速く・より正確に!歴代実習レコードを乗り越えろ!
2)樹種同定(標本による各樹種の特徴把握)早押しピンポンクイズで!
3)森林の毎木調査(方形区設定、毎木調査、空間分布、解析)チームワークがものを言う。
4)林内踏査による自然観察(野外で樹種同定オリエンテーリング、そして「一日一仮説」を実践せよ!)
5)オリジナル模擬研究(仮説創出、検証、とりまとめ)ミニ研究の卒論風体験、プレゼンテーションを添えて・・・・

【学習の方法】
・受講のあり方
数名のチーム編成で実習を行う。自然相手の作業だから、ひとりの集中力の欠如が他人の怪我を誘うこともある。周到な準備を心がけ、気を抜かずに積極的に活動すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
2年次の「森林生態学」および同期開講の「自然環境調査論」の知識を習得しておくこと。特に、必要な作業、計算等は反復して慣れておくこと。
各自の卒論研究に活かすことをイメージして取り組む。

【成績の評価】
・基準
出席(50%)およびレポート(50%)により評価する。
・方法
課題の達成状況で評価する

【テキスト・参考書】
実習用テキストを配布する

【その他】
・学生へのメッセージ
森林生態学分野に配属を希望する者は本実習を必ず履修すること。
本実習を履修するものは同期開講の「自然環境調査論」も併せて履修していなければならない。希望者多数の場合は真に野外調査を必要とする者を優先します。

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