環境社会論
 The Theory of Environmental Protection
 担当教員:家串 哲生(IEKUSHI Tetsuo)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科食農環境マネジメント学コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:水土環境科学コース   科目区分:コース選択科目  
【授業概要】
・テーマ
地球温暖化が喫緊の課題となっている昨今,温室効果ガス削減策の1つとして,「排出権取引」が注目を集めている。排出権取引とは,国・企業等ごとに温室効果ガス排出量の限度を定め,その過不足分を売買する制度である。本講義では,同取引制度の概要及び動向等を考察することを通じて,地球温暖化政策論を展開していく。

・到達目標
1)地球温暖化政策論に関する基礎的な概念や用語を理解する。
2)排出権取引制度という今日の新たな市場経済ルールの考え方や実践動向に関する認識を深める。
・キーワード
地球温暖化政策,排出権取引,再生可能エネルギー

【科目の位置付け】
この講義は,地球温暖化政策や排出権取引について様々な視点から理論的に考察することで,健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである。

【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントを使って講義を進めていく。
毎回,地球温暖化政策等に関する最新の動向を取りあげる。
毎回,講義の冒頭で,学生からの質問に答えていく。
・日程
第1回 ガイダンス
第2回 止まらぬ温暖化
第3回 地球温暖化政策
第4回 京都議定書-考え方-
第5回 京都議定書-仕組み-
第6回 排出権取引とは
第7回 ヨーロッパの排出権取引市場
第8回 排出権取引-VERとカーボンオフセット-
第9回 ポスト京都議定書
第10回 二カ国クレジットとREED+
第11回 環境税
第12回 再生可能エネルギー
第13回 農業×再生可能エネルギー戦略
第14回 環境会計
第15回 まとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
講義内容をノートに筆記して内容の理解に努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義で習った内容をもとに,新聞記事やニュース番組等を意識的に目を通し,理解を深めていく。
講義に関連する内容について,図書館やインターネット等を利用して積極的に調べてみる。

【成績の評価】
・基準
地球温暖化政策論に関する基本的な概念や用語を正しく理解していることを合格の基準とする。
・方法
平常点50点+レポート点50点

【テキスト・参考書】
参考書:北村慶『排出権取引とは何か』(PHP研究所)
その他,講義中に随時,紹介していく。

【その他】
・学生へのメッセージ
本講義は,可能なかぎり,地球温暖化政策等に関する最新の動向とリンクしながら進めていきます。
・オフィス・アワー
出校中は原則としていつでも可。

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