神殿と権力(人間を考える)
 Monumental Architecture and Power(Mankind)
 担当教員:松本 雄一(MATSUMOTO Yuichi)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
巨大な「神殿」と呼ばれる建築は、なぜ、どのようにして出現したのか?神官や王といった権力者は、神殿とどのように関わったのか?この授業では、アンデスを例にとり、神殿が文明の形成に対して果たしたユニークな役割を考察する。
・到達目標
この授業では、考古学と人類学の2つの分野の成果を紹介します。従って、この両分野の基礎的な考え方を身につけることが目標の一つとなります。また、我々が生活する社会とは大きく異なる古代アンデスの社会を扱うことで、異文化を理解する視点を獲得することをめざします。
・キーワード
権力、神殿、アンデス文明、考古学、人類学

【科目の位置付け】
過去の社会を理解することで人間社会の多様性を理解し、他者を理解する視点を身に着けることを目指します。


【授業計画】
・授業の方法
授業は講義形式で行います。理解を助けるための映像資料、考古学資料のレプリカなどを併用します。
・日程
1:ガイダンス(講義の流れと評価方法など)
2:神殿とは何か
3:アンデスに関する基礎知識:アンデスの自然と文化
4:農耕成立以前の神殿?
5:なぜ神殿は巨大化したのか
6:神殿と宗教
7:なぜ神殿は人々を引きつけたのか
8:社会の複雑化
9:神殿社会の崩壊
10:神殿社会と国家社会
11:まとめその他

2-10については各々1~2回、合計15回開講します。

【学習の方法】
・受講のあり方
漠然と授業を受けるのではなく、常に「なぜ変化が起こったのか」という点を自分なりに考えながら授業を聞いてください。質問はいつでも歓迎です。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業の理解を深めるために参考書を読むことをおすすめします。

【成績の評価】
・基準
授業で扱った用語を正しく理解・運用し、古代アンデスにおける神殿と社会の関係を、考古学と人類学の視点から適切に説明できることを合格の基準とします。
・方法
期末テスト100パーセント
ただし、授業においての積極的な発言、質問など加点の対象とします。




【テキスト・参考書】
参考書「古代アンデス 権力の考古学」(関雄二著 京都大学学術出版会 2006)
「アンデスの考古学(改訂版)」関雄二著 同成社 2010)


【その他】
・学生へのメッセージ
宝探しとは異なる「発見」の魅力と、それが歴史の中で持つ意味を考えてみましょう。
・オフィス・アワー
火曜日12:50~14:30 これ以外の時間帯での面談を希望する場合はメールで連絡してください。


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