【授業概要】
・テーマ
平安時代の女性の和歌作品を中心に読み解いていく。
・到達目標
古典和歌の表現、歌枕、技巧、表現された心情などを理解する。 背景となる平安時代の文化や女性の生き方などについて理解し、現代における我々の人生観などとの相違について深く考える。
・キーワード
平安時代、和歌表現、和歌の修辞、歌合、女流歌人
【科目の位置付け】
人間が生きること、コミュニケーションなどについて、あえて古典を読むことから考えていく。
【授業計画】
・授業の方法
平安時代に活躍した女流歌人を、ほぼ時代順に採り上げ、具体的にその和歌を読解していく。その中で、時代背景や作者の生き様などを考えていく。
・日程
第1週 ガイダンス(含アンケート) 第2~4週 伝説の中の小町と実像 第5~7週 女流歌人伊勢の物語と作品 第8週 女流下院中務の生き方と作品 第9週 ファーストレディ傅殿母上と帥殿母上 第10週 清少納言と紫式部 第11~13週 和泉式部と赤染衛門 第14週 斎宮女御と村上天皇後宮 第15週 馬内侍と伊勢大輔
【学習の方法】
・受講のあり方
配付された資料を読み、わからないところをチェックしておくこと。 自分なりのノートをしっかりと作成すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
古典作品を中心に広く読書すること。採り上げる作品の多くは、解釈や鑑賞が図書館で調べられるので、図書館を活用すること。
【成績の評価】
・基準
○古典和歌の修辞、歌枕や掛詞などを理解できたか。 ○和歌に込められた作者の心情が理解できたか。 ○平安時代の女性の生き方について理解できたか。
・方法
レポート(2回、中間と後半に実施)及び授業内の提出物によって評価する。
【テキスト・参考書】
テキストは使用しない。毎回、プリントを配布する。 新古典文学大系、名歌辞典などの他、数多くあるので、授業時に紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
高校時代に使用した『国語便覧』などは便利なので使ったほうがよい。 質問は大歓迎。文法的な説明などは、こちらが説明するが、あまりに初歩的な質問は無視する場合がある。
・オフィス・アワー
特になし。研究室を訪ねるときは、前もってメールでアポイントを取ってください。
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