遺伝子操作で何ができるか?その応用と問題点(教養セミナー)
 What genetic manipulation can do. Its application and problem (Education Semiar)
 担当教員:田村 康(TAMURA Yasushi)
 担当教員の所属:理学部物質生命化学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習(一般)
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
生き物の設計図である遺伝子とは何か?遺伝子を操作するとは何か?遺伝子についての正しい知識を身につけ,遺伝子操作の利点と,問題点について考察する。講義で得た知識を元に,遺伝子操作の問題点について自分の頭で考えて議論する能力を身に付ける。
・到達目標
(1)遺伝子と遺伝の仕組みについて正しい知識を身につける。
(2)現在日常的に行われている遺伝子操作について,その具体例を元に学ぶ。
(3)正しい知識を身につけた上で,遺伝子操作の利点と,問題点について考察する。
(4)遺伝子操作について正しく議論できるようになる。
・キーワード
遺伝子,遺伝子操作,遺伝子改変植物,動物

【科目の位置付け】
漠然と怖い,危険というイメージのある遺伝子操作技術について正しい知識を身につけ,健全な批判精神に裏打ちされた幅広い教養の養成をはかる。

【授業計画】
・授業の方法
 教科書に従って,遺伝子改変細菌,植物,動物の例について調べる。調べた内容をパワーポイントにまとめ,各自担当する内容を発表するセミナー形式で講義を行う。発表の際には,遺伝子組み換え生物や,技術に関する自分なりの意見を発表すること。またその発表内容について議論する。 後半の講義では,実際に遺伝子組換え生物を用いた実験例を体験することで,遺伝子組み換え技術に関する理解を深める。
・日程
第1回:ガイダンス
第2回:遺伝と遺伝子(遺伝子操作の生物学,原理と方法)
第3〜6回:遺伝子操作(微生物,植物,動物,ヒトの遺伝子操作)についての発表
第7回:遺伝子操作の問題点とはなにか?
第8〜11回:遺伝子改変生物に関しての発表と議論
第12〜14回:遺伝子組み換え生物を用いた実験体験
第15回:期末試験とまとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
講義で正しい知識を身につけるために,板書やメモを積極的に行うこと。遺伝操作について自分なりの意見を持てるように,常に考えながら講義を受けること。
・授業時間外学習へのアドバイス
遺伝子改変生物について調べ,発表する際は,他の人と同じ内容にならないように注意すること。

【成績の評価】
・基準
遺伝,遺伝子について正しい知識を身につけ,その知識を元にきちんと自分の意見を持ち,発表できるか,わかりやすい発表をしているか(スライドのわかりやすさ,重要なポイントを伝えているか)を評価します。
・方法
出席(20点)+発表(40点)+期末テスト(40点)の合計100点で評価します。ただし正当な理由無く3回以上休んだ学生は不可となります。

【テキスト・参考書】
「生物改造時代が来る」共立出版

【その他】
・学生へのメッセージ
高校で生物を学んでいない学生にもわかるように基礎的なことから講義します。

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