【授業概要】
・テーマ
韓国語入門編として、固有文字ハングルの正確な遣いと基礎会話の習得 韓国語の基本を修めながら、日本語との共通・相違点を知り、隣国同士の文化的なつながりや韓国独特の文化を学ぶ
・到達目標
ハングルの読み書きが正しく自在にできるようになることと、日常生活における基本的なコミュニケーションの方法を身につけること
・キーワード
「言語を通して韓国文化に親しむ」
【科目の位置付け】
学問の実践に役立つ知識・能力を身につけさせる目的。韓国語によるコミュニケーション能力を高めると共に、隣国韓国の歴史文化に親しみ、理解を深める契機とする。
【授業計画】
・授業の方法
テキストとプリント教材を用い、韓国語の特質とハングルの起こり・仕組みを学習した上で、身近な単語や短文を使って発音や文法、基本文型を修めていく。 また、折々韓国の伝統習慣や半島情勢に触れ、学生の皆さんの隣国理解を深める契機としたい。
・日程
1. ガイダンス・韓国語の言語体系とハングルの歴史 2. ハングルの音節構成 〈母音と子音〉・① 成り立ちと機能 3. ② スペルと発音, 筆順・③ 組み合わせ 4. 実際の単語を読んで書いてみよう 《母音の練習》・《子音の練習》 5. 氏名や出身地を한ハングルで書いてみよう・ハングルを読む際の文法 6. ① パッチム(終声音節)・②liaison(連音化) 7. ③鼻音化・④激音化 ⑤舌側音化 8. ⑥濃音化 ⑦母音の長短・基本挨拶語 感謝・謝罪・起床,就寝・食事の際などのやり取り 9. 韓国映画鑑賞『JSA』・体言文Ⅰ 「私は学生です」・「私は金と申します」 10. 「あなたは日本人ですか?」・「いいえ,私は韓国人です」 11. 日本地図・世界地図を読もう, 職業を紹介しよう 12. 体言文Ⅱ 「これは何ですか?」・「それも辞書ですか?」・「あそこは銀行ですか?」・「図書館はどこですか?」・「私は医者ではありません」 13. 〔私の部屋にあるもの・教室にあるもの〕を言ってみよう 14. 数詞 〔漢数詞〕 カレンダーを読もう, 生年月日・電話番号を言ってみよう 15. 外来語とコンピューター用語 ・筆記試験
【学習の方法】
・受講のあり方
韓国語を意欲的に、興味深く学ぼうとする基本姿勢の下、先ずは固有文字ハングルの読み書きを徹底練習すること。外国語のマスターには積極的な発音練習が大きな鍵となる為、普段日本語ではあまり用いない様々な発音を直に体験し、色々な音を聴き分ける「耳」を育てよう。次に、一つでも多くの単語・主文型を入れ、毎時聴く・話すことの喜びを積み重ねていくこと。 また、折にふれて紹介する韓国の伝統思想・慣習、情勢にも関心を寄せ、隣国理解を深めてほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
既習内容については、テキストに設けられている練習問題に能動的に取り組んでみる。 習い覚えた韓国語を日常生活の中でどんどん使う習慣をつける。新出単語は単語帳に整理し、声に出して読み、何度も書くこと。
【成績の評価】
・基準
学習意欲,授業姿勢,出席状況,小テストと筆記試験の内容
・方法
小テスト30%,期末テスト60%,平常点10%
【テキスト・参考書】
『カナダラ手帳(初級)』權純縣 著(大風印刷) 副教材としての各種プリント
【その他】
・学生へのメッセージ
日韓間の明日を担う皆さんが、意思伝達・疎通を図る為のお互いの言葉を習得することには大きな意味があると思います。甲斐のある学びとなるよう期待しています。 文字数の多いハングルと種々の発音には、根気よく取り組みましょう。 「宵の口のオンドルが暖かければ、明け方のオンドルも暖かい」という韓国の諺があります。何事も始めが肝心。
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