【授業概要】
・テーマ
大学で学ぶための基礎的な思考・スキルについて学ぶ。 入学後、最終的に卒業研究に至るまでに求められる基礎的な思考、基礎的なスキル(情報収集・分析、文章読解・文章表現及、プレゼンテーション等)について、その基礎的な構造と方法とを学ぶ。
・到達目標
1.文献資料やインターネット上の情報を的確に収集し、整理・解釈できるようになる。 2.文献資料等を要約して報告した上で、根拠を以て自分の意見を述べ、文章化できるようになる。 3.小グループでの討議において他者の意見を整理しつつ、適切な根拠を以て自分の考えを主張できるようになる。 4.1~3をふまえて、適切なデータと根拠を以て自分の主張を口頭及び文章でもって簡潔に表現できるようになる。
・キーワード
読解力、論理的思考、対話、文章表現
【科目の位置付け】
基盤教育に位置付く、1年次の必修科目である。それぞれ指定されたクラスで学ぶ。
【授業計画】
・授業の方法
主に小グループでの演習形式とし、適宜講義形式での全体説明を行う。
・日程
1.オリエンテーション(セミナーの目的や今後の進め方の説明) 2.大学で学ぶ際に求められる情報収集力とは(講義) 3.図書館を知る(図書館を活用しての情報収集について) 4.ワークショップによる問題発見型学習の実際(1) 対話の重要性 5.ワークショップによる問題発見型学習の実際(2) 「犯罪や不正に巻き込まれないためのワークショップ」 6.ゼミナール形式の学習(1) レジュメを作る(講義および演習) 7.ゼミナール形式の学習(2) 小グループで発表する(演習) 8.ゼミナール形式の学習(3) 小グループで発表する(演習) 9.レポートを作成する 10~14.小グループごとの文献講読(発表・司会・コメンテーター・議論のまとめ) 15.まとめ
【学習の方法】
・受講のあり方
三分の一を超えた欠席は評価の対象外となる。
・授業時間外学習へのアドバイス
課題が多くなるので、それに積極的に取り組むと自ずから予習が必要となる。また、他の受講者が発表する文献はきちんと読んでおくこと。 その回で理解できなかったこと、他の学生との議論で納得いかなかったところなどはよくふりかえり、次回に言語化・文章化できるように努めること。
【成績の評価】
・基準
到達目標1については、提出されたレポートにおいて、複数の項目(論理性・資料の妥当性等)から教員が評価することと、小グループでの討議における自己評価およびグループ内における相互評価を合わせ鑑みて合格と見なす。 到達目標2については、提出されたレジュメに関して、教員が複数の項目(要約の適切さ・体裁・論理性等)で評価するほか、自己評価および討議グループ内評価における相互評価において適切とされたときに合格とする。 目標3については、自己評価および討議グループ内における相互評価とあわせて教員の参与観察により適切と判断されたとき合格とする。 到達目標4については、自己評価及び討議グループ内における相互評価で適切と判断されること、また作成されたレジュメとレポートに対する教員からの総合評価が十分とみなされたときに合格とする。
・方法
レポート、レジュメをもとにして、文献読解力および文章表現力を判断する(40点)。口頭発表の参与観察及びその討議記録(自己点検とグループ内評価を含む)から発表の積極性と論理性とを判断する(35点)。授業・発表への取り組み(提出物の提出期限厳守等の取り組みを含む)(25点)
【テキスト・参考書】
山形大学基盤教育院編『なせば成る! 改訂版』山形大学出版会、2013 また必要な資料は適宜配布する。
【その他】
・学生へのメッセージ
「あるく・みる・きく」ことをフットワーク軽く実践してみよう。もちろん、それに加えて「考える・読む・書く」ことも。
・オフィス・アワー
メールにて連絡を。
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