スタートアップセミナー(地域教育文化学部・地域教育文化学科)
 Start-up Seminar
 担当教員:大村 一史(OMURA Kazufumi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
大学で学んでいく時に大切になるのが、「自分の考えを表現する力」である。このセミナーでは、「自分の考えを表現できる力」をトレーニングすることを中心に、資料を探索したり、積極的に質問できるようになることを目指す。
・到達目標
1. 資料の批判的分析と読解にもとづいて、自分の考えを表現できる力の基礎を身につける。
2. 自分の調べたい内容に関連する本を、探索できるようになる。
3. 他者の意見を聞いて、積極的に質問できるようになる。他者の質問に対して的確に応えられるようになる。
・キーワード
自然科学、論理的思考力、論文、科学雑誌、プレゼンテーション

【科目の位置付け】
地域教育学文化科の1年次の必修科目。それぞれ指定されたクラスで2単位を修得する。

【授業計画】
・授業の方法
授業はAとBの二つのフェイズから成る。3,4人のチームを作り、チーム内の協調性をはかりながら、情報を収集し、自分の意見をまとめ上げ、 他者に伝えるためのトレーニングを行っていく。受講者はある設定の元、ロールプレイ的に課題をこなしていくことが求められる。具体的な課題は オリエンテーションの時に提示する。
フェイズA: 論理的思考力を獲得するための7つの力を養う。それぞれの力を獲得するための課題が課せられる。
フェイズB: フェイズAで養った7つの力を元に、より実践に即した形でレポートを作成し、チームごとに発表を行っていく。チームワークはもちろん のこと、リーダーシップや役割分担といった社会的な能力も求められる。 両フェイズに共通して、課題として与えられたテーマについて、情報を収集し、レポートを書き、それに基づいて意見を述べるスタイルを採用する 。
・日程
フェイズA(1~7回)
論理的思考力獲得のために、基礎的な7つの力を養い、社会的強調をはかりながら作業を進める
①紹介力: 自分を売り込む自己紹介; ②団結力: チームワーク向上とリーダーの資質・メンバーの役割; ③質問力: 相手を知るための質問、自分の意見を言うための質問; ④説得力: 相手を納得させる技術、自分を理解してもらうための技術; ⑤検索力: 多くの情報の中から、自分に必要な情報を見つける目; ⑥構成力: 砂時計の法則; ⑦表現力: 簡潔で、わかりやすく、わすれにくい文章

フェイズB(8~15回)
7つの基礎的な力を元に、時間ごとにある課題を設定し、問題解決を目指す。ロールプレイの中でより実践的なスキルを磨いていく。

【学習の方法】
・受講のあり方
積極的に授業に参加し、自分の意見を述べること。その際には、実証(evidence)を元に、自分の考えを明確に表現できるように努力すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
図書館やインターネット等を利用し、課題に対する情報収集に努めること。
自分の言葉で授業を簡潔にまとめることができるようになることが望ましい。効果的な復習のために、授業の内容を簡潔にまとめる授業日誌などを課題を毎時間課す。

【成績の評価】
・基準
授業のなかで、複数回、レポートを提出する。「自分の考えを表現できる力」が身についているかを中心に、関連する本を探索できたか、討論で積極的に質問できたか等で評価する。
・方法
授業への積極性 20点、各課題レポートにおける論理的思考力 60点、発表への積極性・論理性 20点

【テキスト・参考書】
授業中に指定する予定。資料はWebclassを通じたダウンロード配布。

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