大学での学習方法は高校までのそれと若干異なります．新入生が新しい環境で戸惑うことが無いように，基礎的な学習の方法やカリキュラムについて解説します．また，大学に入学する前に学科案内や学科ホームページなどで調べていたとしても，地球環境学科でどのようなことを学べるのかを理解するのは難しかったと思います．学科のカリキュラムについての説明や学科教員の研究内容紹介で，地球環境学科で学ぶことについて明確なイメージを持ってもらいます．その過程で，地球環境学と人間社会および自然界との関連も明らかになります．

（1）大学での学習に必要なスキル（学びの技法，レポート作成法など）を身につける，（2）地球環境学科で学ぶこと（カリキュラム，教員，研究内容など）について理解する，（3）野外活動の基礎を体験する（フレッシュマンキャンプ）．

地球環境学科，研究紹介，野外調査，学習スキル

地球環境学科の学習・教育の到達目標の，E.「地球環境学の広い知識と考え方を総合して，社会の要求を理解し解決策を立案する能力を身につける」，F. 「日本語による論理的記述力，口頭発表力，討議等のコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション能力を身につける」（F-1）「論理的な記述力，口頭発表能力，討論などのコミュニケーション」，G.「目的達成のため自主的かつ継続的に学習できる能力を身につける」，H.「与えられた制約条件の下で計画的に作業・研究を進め，まとめる能力を身につける」，I.「多様な野外調査方法を習得し，調査結果の総合的な解析ができる能力を身につける」に関与します．

学習スキルに関する講義・演習を行い，課題を提出してもらいます．地球環境学科教員の研究紹介を聴講し，レポートを提出してもらいます．野外活動体験はフレッシュマンキャンプにて実習形式で行います．

第1回：ガイダンス（スタートアップセミナーの意義），第2回：地球環境学科の紹介，第3,4回：地球環境学科学生の相互理解，第 5回：学びの技法（レポート・ノート），第 6回：フレッシュマンキャンプ事前指導，第 7回：学びの技法（日本語の技法），第 8回：モラル・キャリア（ワークショップ），第 9-12回：地球環境学科教員の研究紹介，第13回：まとめ
ガイダンスの際は，テキスト，理学部学生便覧，シラバスを持参してください．
フレッシュマンキャンプ：6月4日（土）に蔵王方面で実施します．講義2回分に相当します．
授業時間外学習として，グループ作業，課題作成を課す予定です．

講義の際，パワーポイントで示される内容をノートにとり，内容の理解に努めてください．また，テキストを読み活用してください．
実習の際は，事前指導の内容に従い安全に野外活動を行ってください．

テキストを使って自主的に予習・復習を行ってください． また，学科教員の研究紹介の内容に関連することを，図書館やネットで自分なりに調べてみることをお勧めします．

(1)修得した学習スキルを適切に利用できることを合格の基準とします，(2)地球環境学科で学ぶことができる事柄を正しく理解することを合格の基準とします，(3)野外活動を安全に行うこと，課題を遂行することを合格の基準とします．

(1)学習スキルの修得状況を提出物等で評価します，(2)地球環境学科で学ぶことができることへの理解度を提出物等で評価します，(3)野外活動を安全に行い，課題を遂行したことを提出物等で評価します．
(1), (2), (3)の割合は，それぞれ40, 30, 30%です．

（テキスト）
・山形大学基盤教育院 編　「スタートアップセミナー　学習マニュアル　なせば成る！」
・山形大学情報処理教育専門部会 編　「情報処理テキスト」
参考書は，担当者が講義中に紹介します．

積極性をもって受講してください．
学科教員の研究紹介は地球環境学科の全教員が行います．
フレッシュマンキャンプは本山功准教授と伴雅雄教授が担当します．

電子メールで岩田宛（iwata@sci.kj.yamagata-u.ac.jp）に連絡，予約してから，来室するようにしてください．