【授業概要】
・テーマ
「動物」という語は日常生活では中~大型の哺乳類を指すことが殆どであるが,地球上には人間生活との関わりの有無とは無関係に実に多様な動物が生息しており,その大部分は小型の無脊椎動物である。様々な動物グループの特徴を学び,プレゼンテーションを通して知識を共有することによって,動物の多様性と動物グループ間の関係についての理解を深める。
・到達目標
1)動物の分類体系の基礎知識を習得する。 2)動物グループそれぞれが持つ特徴を理解し,説明できる。 3)動物の系統分類に用いられる諸形質の特徴を理解し,説明できる。 4)幅広い調査を行い,その結果をまとめ,考察し,プレゼンテーションできる。
・キーワード
動物,分類,系統,発生,ボディープラン,多様性,門(phylum).
【科目の位置付け】
様々な資料を調査し集約することを通じて,動物に関する正しい視点と基礎知識を身につけ,生物多様性や進化,環境問題などの関連分野を科学的視点で捉えるための基盤を養う。
【授業計画】
・授業の方法
講義とグループ学習により実施する。 講義では動物の分類および系統に関する基礎的事項を解説する。 学生でグループを編制し,担当する動物グループについての調査とプレゼンテーションを行い,議論する。
・日程
※基本的な計画は以下の通りだが,受講者数によって変更する場合がある。 第1回 オリエンテーション 第2回 動物の分類体系(講義) 第3回 ボディープランと発生(講義) 第4回 グループ編制と担当決め 第5~7回 グループ学習(プレゼンテーションの準備) 第8回 動物の系統分類に関する近年の知見(講義) 第9~10回 中間発表会 第11~12回 グループ学習(プレゼンテーションの準備) 第13回~14回 最終発表会 第15回 総合討論
【学習の方法】
・受講のあり方
積極的に発言,質問して授業に参加する。 グループごとでのプレゼンテーションとその準備に自主的,積極的に関わる。 適宜ノートをとり,内容の理解に努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義で扱った内容に関連することを図書館やインターネットで自分なりに調べ理解を深める。 グループ学習に関しても,各自でインターネットや図書館を活用して情報収集を行うことが望ましい。
【成績の評価】
・基準
授業に積極的に参加したうえで,動物の分類体系の基礎知識および動物グループそれぞれが持つ特徴を説明できることを合格の基準とする。
・方法
授業参加点:30点,プレゼンテーション:40点,配付資料:30点.
【テキスト・参考書】
「動物系統分類学」各巻(内田亨ほか著,中山書店) 「動物の多様性30講(図説生物学30講:環境編3)」(馬渡峻輔著,朝倉書店,2013年) 「動物の系統分類と進化(新・生命科学シリーズ)」(藤田敏彦著,裳華房,2010年) 「キャンベル生物学(原著第9版)」(Jane B. Reeceら著,池内昌彦ら訳,丸善,2013年) 「動物系統分類の基礎(増補,重版)」(内田亨ほか著,北隆館,1997年) ※その他,講義中に紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
高校で生物学を学んでいない学生にも理解できる内容を想定していますが,内容のレベルを著しく下げることはありません。自学自習の姿勢で臨んで下さい。
・オフィス・アワー
随時(授業後が望ましい)。
|