【授業概要】
・テーマ
この授業では、日本の伝統音楽の魅力を尺八の基礎的な奏法を学ぶことを通して味わい、西洋音楽とは異なる音の魅力、表現の多様性、古来からの日本人の音楽の感性について学びます。
・到達目標
1.尺八の構造や発音原理、基礎的な奏法、尺八譜の読み方を理解・習得し、音階や簡単な旋律を演奏することができるようになる。 2.尺八の基礎的な奏法の習得を通して西洋音楽とは異なる日本の音や音楽の魅力の特徴を捉える。
・キーワード
尺八、日本音楽、日本音楽史
【科目の位置付け】
この授業では,日本の楽器や音、音楽に触れることを通して音楽の多様性を経験し、幅広く柔軟な音楽観を養います。
【授業計画】
・授業の方法
1)授業は基本的に尺八の実技と日本音楽についての講義・鑑賞で構成する。 2)輪番制で日本音楽についてのミニレポート発表を行う。 3)尺八は原則として貸し出すが、本数に限りがあるので受講人数を制限することもある。
・日程
第1回目 4月14日(木)授業のガイダンス、尺八の歴史、製造過程 第2回目 4月21日(木)尺八の構造、基礎的な奏法①(口の形、呼吸、構え方) 第3回目 4月28日(木)基礎的な奏法②(楽譜の読み方、運指、全音音階) 第4回目 5月12日(木)同上 第5回目 5月19日(木)基礎的な奏法③(複譜運指[ゆる]) 第6回目 5月26日(木)同上 第7回目 6月 2日(木)基礎的な奏法④(甲音、乙音) 第8回目 6月 9日(木)同上 第9回目 6月16日(木)基礎的な奏法⑤(メリ音、カリ音) 第10回目 6月23日(木)基礎的な奏法⑥(半音) 第11回目 6月30日(木)同上 第12回目 7月 7日(木)基礎的な奏法⑦(陰旋法) 第13回目 7月14日(木)様々な楽曲① 第14回目 7月21日(木)様々な楽曲② 第15回目 7月28日(木)まとめと筆記試験、実技試験
【学習の方法】
・受講のあり方
受講時に配布する資料には、授業内容をまとめるためのフォーム、演習用の課題が設けられています。授業時の説明を聞きながら記入し、復習や発展学習の材料にしてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
予習・復習のあり方: 自主的な個人練習が大切です。
【成績の評価】
・基準
1.尺八の基礎的な奏法や尺八譜の読み方を理解・習得し、音階や簡単な旋律を演奏できることが合格の基準です。
・方法
1.授業時の課題の遂行状況20点 2.学期末の実技試験50点 3.小レポート及び課題発表30点
【テキスト・参考書】
授業時に資料を配布する。 参考書:善養寺惠介『はじめての尺八』音楽之友社
【その他】
・学生へのメッセージ
西洋音楽とは異なる日本の伝統音楽の世界を覗いてみましょう。
・オフィス・アワー
授業時に連絡します。
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