地球との共生-地球環境の大変動-(共生を考える)
 Living on the Earth-Evolution of the Earth (Living Together)
 担当教員:加々島 慎一(KAGASHIMA Shin-ichi)
 担当教員の所属:理学部地球環境学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
約46億年前に地球が誕生してから,大陸・海・大気の形成,生命の誕生,全球凍結,大量絶滅,温暖期と寒冷期など,地球環境の大変動が幾つもあった.わずかな自然のバランスの崩れから地球環境が大きく変わってしまうこともある.地球との共生を考える上では,地球科学の基礎知識,太古の地球環境,地球環境変動などを知ることが大切であり,この講義では幾つかの大変動のトピックを取り上げ地球について学ぶ.
・到達目標
地球の歴史や構成物質について理解する.
太古の地球環境,最近の地球環境変動について理解を深め,ニュースや新聞記事等に取り上げられている「地球環境」や「地球科学」に関する事柄を読み解く力をつける.
・キーワード
地球,大陸,海,大気,環境変動,大量絶滅,ハビタブル,地震,火山

【科目の位置付け】
地球が現在の姿になるまでの変動の歴史や物質としての地球を学ぶ事で,地球と人間との共生を考える力をつける.具体的には,日頃目にする「地球環境」に関するニュースや記事を健全な批判的精神によって検証できる能力を修得するものである.

【授業計画】
・授業の方法
Keynote,映像資料を用いて講義を行う.一部プリントを用意する.毎回,講義内容から特にポイントとなる点について,ミニッツペーパーを課す.
・日程
概ね下記の通りである.
1.授業ガイダンス
2.新聞記事から探る「地球環境」,キーワード
3.地球の誕生,他の惑星との比較
4.大気と海洋の起源,地球になぜ海があるのか
5.大陸の起源,南極から探る太古の地球
6.地球環境の安定化,ハビタブル(生存可能)とは
7.生命の誕生と大気の変化,酸素と二酸化炭素
8.スノーボールアース(全球凍結)
9.大量絶滅,隕石衝突とスーパープルーム
10.氷期と間氷期,現在の地球は?
11.南極から探る地球環境
12.地震・火山大国,日本
13.鉱物,宝石の話
14.課題講評と期末試験
15.試験講評と授業のまとめ
時間外学習として「地球科学」「地球環境」に関する新聞記事を自分で探し,内容の要約,専門用語解説等の課題を出す.

【学習の方法】
・受講のあり方
映像資料やKeynoteで示される講義内容をノートにメモして理解に努めるようにする.
・授業時間外学習へのアドバイス
日々新聞やニュースを見る癖をつけて,「地球科学」「地球環境」に関する新聞記事をストックしておく.復習は,プリント,ミニッツペーパー,ノートを整理し,分からないところは教科書を読むなどして理解に努める.

【成績の評価】
・基準
地球の歴史,特に講義で取り上げた地球環境の大変動について,地球の歴史上,いつ起こったのか,それはどの様なものであったのかを適切に説明できること,また課題が適切にこなされていることを合格の基準とする.
・方法
ミニッツペーパー及びレポート(修学状況)60%,期末試験40%で評価する.

【テキスト・参考書】
テキスト:なし,参考書:講義の中で紹介する

【その他】
・学生へのメッセージ
高校で地学を学んでいない学生にも理解できる講義を行います.地球46億年の大変動史を知ることで,今の地球環境を自分なりに考えられるきっかけになると思います.
・オフィス・アワー
授業日の12:00-13:00

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