日本語と他言語共生社会(共生を考える)
 Japanese and Sociolinguistics in Symbiosis with Other Languages (Living Together)
 担当教員:中澤 信幸(NAKAZAWA Nobuyuki)
 担当教員の所属:人文学部人間文化学科
 開講学年:1年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
 日本は今や世界からたくさんの人が集まっており、これからは「多言語共生社会」になると言われています。このような社会に対応していくためには、まず日本語がどんな言語かを知る必要があります。それとともに、「多言語共生社会」に存在する「他言語」についても知る必要があるでしょう。この授業では日本と世界の未来を見すえながら、日本語と「他言語」とが共生する社会について考えていくことにしましょう。
・到達目標
 日本語と他言語との違いについて説明できるようになる。また世界の中の日本語と他言語の実情について説明できるようになる。そして言語について多様なものの見方ができるようになる。
・キーワード
 日本語 言語 世界 共生

【科目の位置付け】
 日本語と他言語との共生を考えることで、現代社会をともに生きるために必要となる多様なものの見方を自ら作り上げる力を養います。

【授業計画】
・授業の方法
 テキスト・配布プリントとパワーポイントによる講義を行います。講義終了時に課題(ミニレポート)を出し、次の講義の始めに回収します。
・日程
 第1回 多言語共生社会としての日本
 第2回 日本語の音声・音韻
 第3回 日本語の文法・文体
 第4回 日本語の文字・表記
 第5回 日本語と日本事情
 第6回 世界の中の日本語
 第7回 漢語と東アジア
 第8回 日本語と日本語教育
 第9回 日本語教育の歴史
 第10回 世界の言語と社会
 第11回 言葉の変化
 第12回 世界の言語政策
 第13回 台湾の社会と言葉
 第14回 日本語と多言語共生社会のこれから
 第15回 期末テストと授業のまとめ

【学習の方法】
・受講のあり方
 講義ではパワーポイントを用いる他、適宜必要事項を黒板に記していきます。また口頭で補足することもあります。それらの情報について、適宜要領よくノートを取ってください。
・授業時間外学習へのアドバイス
[予習のあり方]テキストの該当部分にあらかじめ目を通しておいてください。
[復習のあり方]講義終了時に課題(ミニレポート)を出しますので、次回までに各自の回答を指定の用紙に記入しておいてください。また質問事項・感想等も記入してください。

【成績の評価】
・基準
 ①毎回のミニレポート(講義終了時に課題を出す)、②期末テストの2つで評価します。基準は1) 日本語と他言語との違いを説明できているか、2) 言語についての多様なものの見方が身に付いているか、です。
・方法
 ミニレポート(30%)・期末テスト(70%)

【テキスト・参考書】
[テキスト]
 清水義昭編『概説日本語学・日本語教育』(おうふう、2000)
[参考書]
 石黒圭『日本語は「空気」が決める 社会言語学入門』(光文社新書643、2013)

【その他】
・学生へのメッセージ
 日本語と他言語とを対照させることで、日本語の新たな側面が見えてきます。そして日本語だけでなく、いろんな言語に対する興味がわいてきます。そうすれば鬼に金棒、多言語共生社会で生きていくために必要な、言語に対するさまざまな知識を身に付けることができるでしょう。
・オフィス・アワー
 火曜日 13時~17時 中澤研究室
 アポイントにより他の時間帯での面談にも応じます。(電話または電子メールで予約すること。)

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