平和構築について考える(教養セミナー)
 Introduction to Peacebuilding (Education Seminar)
 担当教員:丸山 政己(MARUYAMA Masami)
 担当教員の所属:人文学部法経政策学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
国際法によって戦争が違法化されている現代国際社会でも,戦争(国際紛争,内戦など)は絶えることがない。このセミナーでは,なぜ戦争が起こるのか,現代の戦争(新しい戦争)はどのような特徴をもつのか,平和を創るためにはどうすればよいのかといったことを,「平和構築」の観点から多角的に検討する。
・到達目標
(1)平和構築とは,どのような概念で,どのような問題・活動を含むものかを理解する。
(2)日本がなぜ平和構築に関する活動に携わって行かなければならないか,さらにはひるがえって,そうした活動が日本という国の在り方にいかなる示唆をもたらすかについて,自分なりの意見を説得的に述べることができるようになる。
・キーワード
新しい戦争,破たん国家,テロリズム,核兵器,平和維持活動,法の支配,経済発展,人権・ジェンダーなど

【科目の位置付け】
この授業は,平和構築に関する問題を多角的な視点から検討することで,現代国際社会の様々な問題への関心を養い,グローバルな視野を身につけようとするものである。

【授業計画】
・授業の方法
テキストを全員で輪読する。毎回,発表者・討論者・司会者を決めて,学生中心で議論する。
・日程
1.ガイダンス
2.序章:新しい戦争・新しい平和
3.国家の破綻
4.テロと新しい脅威   
5.拡散する核兵器  
6.軍事力と平和維持  
7.国連における平和構築  
8.コミュニティから平和を創る―南スーダンの現場から
9.法の支配
10.紛争と経済発展  
11.人権とジェンダー  
12.人材育成
13.終章:平和構築を学ぶということ   
14+15.最終レポート・テーマ発表

【学習の方法】
・受講のあり方
セミナー形式の授業です。積極的に発言し議論することが重要です。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業で積極的に発言し議論するためには,最低限テキストの該当箇所をしっかり読んでこなければなりません。
報告者・討論者・司会者を担当する人は,テキストだけではなく様々な文献や資料を調べて,議論が活発になるような素材を提供してください。

【成績の評価】
・基準
(1)平和構築という概念について,基礎的な説明ができるか。
(2)日本と平和構築活動の関係について,自分なりの意見を説得的に述べることができるか。
(3)平和構築をめぐる諸問題について高い問題関心を有していることを示せているか。
・方法
報告者・討論者・司会者としての貢献(40%),討論への参加(20%),最終レポート(40%)
正当な理由なく3回以上欠席した場合,単位認定しない。

【テキスト・参考書】
藤原帰一・大芝亮・山田哲也編『平和構築・入門』有斐閣,2011年

【その他】
・学生へのメッセージ
学生主体型の授業です。学生が存分に議論できるようにするために履修定員を20名程度とします。履修希望者多数の場合は抽選を行うことがあります。
・オフィス・アワー
木曜日14:30~16:30 丸山研究室

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