【授業概要】
・テーマ
わたしたちは今、ガジェットやファッション、音楽やサブカルチャーなどきらびやかなモノに囲まれ、それを消費することを前提とした社会、つまり消費社会を生きています。ではこの消費社会はいかに産まれ、これからどうなっていくのでしょうか。消費社会の過去と現在について知ることで、その未来を考える手がかりとしていきます。
・到達目標
1)消費社会の基本的特徴について理論的な理解を身に付ける。 2)消費社会の歴史を理解し身につける。 3)身近な材料を通して消費社会の現在について理解すつ方法を見につけ、それを他者に伝える技法を磨く。
・キーワード
消費 社会理論 フォーディズム 格差社会 ショッピング サブカルチャー テレビCM ホスピタリティ ディズニーランド 自動車
【科目の位置付け】
社会を構成し運営する自律した人間として生きるために、現代社会を歴史的かつ社会学的に知ることを目標にする。
【授業計画】
・授業の方法
授業はスライドを用いた講義を基本とするが、参加者の質疑応答も求める。
・日程
序 <introduction> 1 <消費社会の歴史>(2-5回) 19世紀以降の消費社会の歴史について学習し、いかににそれが産まれ、いかなる困難を現在抱えているのかを、たとえばアメリカ自動車産業の発生と衰退をみることで学んでいきます。
2 <消費と資本の理論>(6-10回) マルクス、ヴェブレン、バタイユ、ボードリヤール等の理論を学習し、消費社会の可能性と限界について、ディズニーランドやCMの展開を例として具体的に考えます。 3 <消費社会の現在>(11-15回) 消費社会の現在について、ホスピタリティという概念を中心に学ぶとともに、それを踏まえファッションや広告、モール等の題材を選び、各自にレポートを書いてもらい、優秀者に発表してもらいます。
【学習の方法】
・受講のあり方
スライド資料をもとに講義するが、発表も取り入れるので積極的に参加してほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
指定された文献を読み、調査に積極的に参加する。
【成績の評価】
・基準
以下を成績評価の基準にします。 1)消費社会の理論を適切に理解し、その可能性と限界について自分なりの見通しを得る。 2)一九世紀以来の消費社会の歴史について適切に把握する。 3)現代の消費社会について独自の調査をなし、それを他者に適切に伝える。
・方法
授業の内容理解度を量る小テストを二回(各30点)おこなうとともに、提出されたレポート(40点)を評価する。その際の評価は以下のようにする 授業の内容理解度(60%)+ 独自の発想、調査の達成度(40%)
【テキスト・参考書】
参考書:貞包英之『消費は誘惑する 遊廓・白米・変化朝顔』青土社、2015年。
【その他】
・学生へのメッセージ
身近な話題から、現代社会の問題やその可能性についてもう一度考えましょう。
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