沖縄を味わうーOkinawa・オキナワ・沖縄(文化論)
 Okinawa in Asia: Exploring Okinawan food scapes (Culture)
 担当教員:呉屋 淳子(GOYA Junko)
 担当教員の所属:教育開発連携支援センター
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
沖縄はかつて「琉球国」と呼ばれ、古くから中国や日本、東南アジアとの交易を通して独自の社会・文化を育んできた地域である。本講義では、沖縄を代表するさまざまな「食」のトピックから、沖縄文化の多様性について理解を深める。これらを通して、琉球処分、沖縄戦、米軍統治下の沖縄、沖縄日本本土復帰のそれぞれの時代を生きた人びとを、そして現代沖縄を生きる人びとについて、学生と共に考える。
・到達目標
毎回異なる沖縄の「食」にまつわるトピックを通じて、中国・日本・東南アジア・アメリカなどとの交流の中から、現在の沖縄がいかにして独自の文化を育んできたのかを理解する。
・キーワード
沖縄、八重山、宮古、琉球処分、米軍統治時代、日本本土復帰、現代沖縄

【科目の位置付け】
教養科目:文化論

【授業計画】
・授業の方法
講義の他に、グループディスカッションの時間を設ける。また、受講生の関心などに応じて、授業計画を変更する場合もある。

・日程
第1回 オリエンテーション
第2回 東道盆とAランチ:琉球/沖縄文化の多様性
第3回 豆腐よう:中国からやってきた高級食
第4回 ソテツ:人びとを支えた救荒食
第5回 ナントゥー:旧暦行事に欠かせない沖縄のお餅文化
第6回 豚肉料理:泣き声以外は全部食べる豚食文化
第7回 アメリカンパイ:米軍統治下時代から現代まで受け継がれる味
第8回 ポーク・ランチョン・ミート:米軍統治下の沖縄の配給食材
第9回 タコライス:基地の街から生まれた「郷土料理」
第10回 マンゴーとゴーヤー:ウリミバエとの壮絶な闘い
第11回 パイナップル:八重山の台湾人
第12回 泡盛:タイ米からできている沖縄の伝統酒
第13回 アルゼンチンチキン:海外移民と沖縄人ネットワーク
第14回 ソーキそば:南国リゾート観光地としての沖縄の誕生と展開
第15回 まとめ:多様な琉球/沖縄、多様な地域のあり方へ向けて

【学習の方法】
・受講のあり方
講義の際に疑問点があれば積極的に質問して確認すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
普段から意識的に沖縄の歴史、社会、文化に関する情報を新聞や文献で収集しておくこと。

【成績の評価】
・基準
提出物(60%)、授業への参加度(40%)を総合(100%)として判断する。

・方法
定期試験を行わず、提出物(リアクションペーパー・レポート等)、授業への取り組み方で総合評価する。

【テキスト・参考書】
適宜、授業でハンドアウトを配布する。参考となる本:『沖縄に立ちすくむ-大学を越えて深化する知』岩渕功一・多田治・田仲康博

【その他】
・学生へのメッセージ
この講義は実食を前提としないが、提供可能な食材がある場合は実際に試食することもある。遅刻・欠席は厳に慎むこと。やむを得ず欠席する場合は、必ず事前に担当教員に連絡を取ること。
・オフィス・アワー
必要に応じていつでも対応します。事前にご連絡ください。jgoya@kdw.kj.yamagata-u.ac.jp


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