【授業概要】
・テーマ
子どもたちに生き物の飼育や観察、実験を指導するために必要な知識、技術を実際の体験を通して身につけます。 「生き物の死に対してはどのように対応すべきか」など指導者として考えておくべき問題点について、受講生同士で議論をしながら、より良い教材生物の活用法を自分達で考えていきます。
・到達目標
生き物の飼育、観察を行うために必要な技術を身につける。 生き物を教材として用いることの意義と問題点についての自分の考えを持つ。 身につけた技術および考え方を他の人に伝えられるようになる。 簡単な実験の計画、実施、まとめを行えるようになる。
・キーワード
モンシロチョウ、羽化時期のコントロール、メダカ、発生、マニュアル
【科目の位置付け】
教材生物を使用する為に必要な技術と考え方を習得します。
【授業計画】
・授業の方法
モンシロチョウの採集、飼育、観察、メダカの飼育、観察を行います。 自分たちで簡単な実験を計画し、実施します。 生き物の生死という問題にどのように対応するべきかについてクラスやグループ内で議論を行い、その中で自分の考えを深めていきます。
・日程
第1回 オリエンテーション 第2回〜第14回 モンシロチョウの羽化を観察するには? 「メスチョウの採集、採卵」「アオムシの飼育」「羽化の観察 」 メダカの成長を観察するには? 「飼育、オスとメス、採卵」「卵の中の観察」「仔魚の観察」 生物教材を飼うとは? 「生き物を飼うということ、殺すということ」 「野外の生態系への配慮」 「失敗無く子どもたちに観察させるためには」 モンシロチョウやメダカを用いた実験の計画と実施 第15回 まとめ ※ 実際の日程は、 天候、気温、生き物のコンディションなどにより決定します。
【学習の方法】
・受講のあり方
飼育、実験には積極的に参加し、技術を身につけて下さい。身につけた技術をほかに人にも伝えられるようなマニュアルを各自で作製します。 いろいろなテーマで生物教材の飼育についての議論を行い、自分の意見をレポートとしてまとめます。積極的に議論に参加して下さい。
・授業時間外学習へのアドバイス
本、新聞、テレビ、ネットなどから、授業に関係する話題を見つけ、情報を集めて下さい。 飼育を通じて生き物に馴れて下さい。飼育は手分けをして行いますが、共通の飼育記録を作製し、後の検討材料とします。
【成績の評価】
・基準
飼育、実験を自分で行うことができるか 生き物を教材として用いることの意義、問題点について自分の意見を持てるか
・方法
実験レポート、作製したマニュアル等の提出物(50点) 飼育、実験への参加、貢献(30点) 議論への参加、貢献(20点) 授業への参加が必須となる授業内容であるため、出席回数が2/3未満で不可とします。
【テキスト・参考書】
授業中に指示をします。
【その他】
・学生へのメッセージ
将来、子どもたちに生き物の観察を教えたいと考えている人を対象とします。学部は問いません。 授業の時間以外に飼育や実験などを行うことがあります。
・オフィス・アワー
授業中に指示をします。
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