【授業概要】
・テーマ
物理学は自然科学,工学など理系の学問を支える重要な柱の一つです。この授業では,理系の専門教育を受けるために必要な物理の基礎学力を培うことをめざし,力学の基礎を習得することがねらいです。
・到達目標
高校物理では扱われていない微分方程式を用いて,力学に関する物理量と基本法則を理解することが目標です。たとえば,運動の法則を微分方程式を用いて表し,それを解くことによってさまざまな力学現象にアプローチします。それとともに,物理学の概念を現実に即して適切に理解できるようになることを目標とします。
・キーワード
力学 微分方程式 ベクトル
【科目の位置付け】
理系分野を専門として進学する学生の基礎学力をつけることをねらいとしています。
【授業計画】
・授業の方法
通常の講義形式で,テキストに沿って授業を進めます。取り扱う項目とその内容は,重要度に応じて,取捨選択します。各回,簡単な小テストを行いますので,理解の自己確認をお願いします。 eラーニングシステム(WebClass)のこの科目に必ず登録してください。
・日程
1 ベクトル(成分表示,単位ベクトル,ベクトルの大きさ,スカラー積) 2 ベクトル量としての速度,加速度 3 運動の法則(ベクトル微分方程式での表現) 4 簡単な微分方程式 5 放物運動 6 運動量と力積 7 運動量保存則 8 単振動(ばね,振り子) 9 スカラー積での仕事の定義 10 保存力と位置エネルギー 11 重力の位置エネルギー 12 弾性エネルギー 13 力学的エネルギー保存の法則
【学習の方法】
・受講のあり方
講義では課題に対応した力学概念とその応用,方程式の立て方,その解法について解説します。事前に講義内容はWebClassにおいて提供されますが、重要な部分をノートに記録してください。 テキストに記載されている内容を一言一句ノートに記録する必要はありませんが,そのかわり予習してテキストや資料に大まかにでも目を通すようにして下さい。
・授業時間外学習へのアドバイス
復習の一環として,各講義時間の後半に,講義課題に対応した小テスト(テキスト・ノート参照可)を行います。また,テキスト記載の練習問題のほか,自習用の演習問題を提供しますので,各自復習して下さい。
【成績の評価】
・基準
力学に関する物理量の定義と基本法則の意味の理解・簡単な問題を解く力を評価します。単に計算が出来るというだけではなく,物理の概念が理解できているかどうかという点についても評価します。
・方法
各回の講義内容についての小テスト(40%) 中間・期末テスト(各30%で計60%) 単位取得には3分の2以上(10回以上)の出席が必要です。
自主学習の参考資料として受講者個人の出席状況や小テスト各回の問題と解答、小テストと中間期末テストの点数(クラスの平均点も含む)はすべてWebClassで閲覧できるようにします。
【テキスト・参考書】
原 康夫 著「基礎物理学シリーズ 力学<第2版>」東京教学社
【その他】
・学生へのメッセージ
eラーニングシステム(WebClass)を情報提供とコミュニケーションに使用しますので、この科目は必ず登録してください。
・オフィス・アワー
質問等は授業終了後に受け付けますが、自由にオフィスに訪問してもらってかまいません。
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