SNSの普及と無差別テロの問題を考える(社会学)
 SNS and indiscriminate terrorism problem (Sociology)
 担当教員:加納 寛子(KANOH Hiroko)
 担当教員の所属:基盤教育院
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
SNSの普及によって分断されていた個人が連携を深めることができるようになり、アラブの春はもたらされた。しかしながら、SNSによる人々のつながりは共感や連携を深めるとともに、孤独感を醸成することも既に知られている。共感と孤独、一見相反するように思われる概念が同時に発生することにより、巨大な反社会的エネルギーが生まれることがある。何故そうなるのか、そしてどうすればそれを防ぐことができるのか議論する。
・到達目標
自分の意見を単に主張するだけでなく、様々な見方考え方や価値観があることを認識し、多様性に応じた言動ができるようになること。
・キーワード
SNS、無差別殺人、テロ、共感、孤独、多様性

【授業計画】
・授業の方法
前半・・・指定したテキストやや文献を購読し、内容の理解と、それについてのディスカッションを行う。
後半・・・前半から学んだことをもとに、 SNSの普及と無差別テロの問題を解決する方法を考え提案する。
・日程
第1回 オリエンテーション
(第2回目までの課題:受講希望者は、指定テキスト内にある携帯電話掲示板の書き込みのどの記述の後に、どんな記述を書き込んでいたら、事態は変わっていたと思うか自分の考えをまとめて提出する。第1回を欠席した場合も同様。)

第2回~第8回 文献購読とディスカッション
第9回~11回 SNSの普及と無差別テロの問題を解決する方法を考え提案する準備時間
    提案方法は、文書、漫画、動画、劇、Webコンテンツでもよいが、パワーポイントは使用しない。パワーポイントはプレゼンのための道具であって、提案をまとめる方法ではない。
第12回~第15回 SNSの普及と無差別テロの問題を解決する方法の提案発表(Presentationにパワーポイントを用いて良いが、パワーポイントとは別に、論理的な根拠や裏付けとなるデータをまとめた文書などが必要である)

【学習の方法】
・受講のあり方
出席は重視しませんが、課題の締め切りは重視します。
・授業時間外学習へのアドバイス
反転学習のスタイルをとっています。復習が不要なわけではありませんが、予習重視です。

【成績の評価】
・基準
SNSの普及と無差別テロの問題に関わる概念を理解し、問題の構造を認識できるようになること(50点)。
様々な理論を踏まえた、解決方法を提案できること(50点)。
・方法
データの提出、レポートの提出、授業中の様子。

【テキスト・参考書】
テキスト:加納寛子 (著)「誰でもよかった殺人」が起こる理由、日本標準

参考書:ヴォルテール (著), Voltaire (原著)『寛容論』、中央公論新社

【その他】
・学生へのメッセージ
「数年前から、単位は不要なので、課題は提出しないが授業を受けさせて下さい」という学生が時々いるようになりましたが、周囲へ悪影響を与えるため、課題に何も取り組まず、ただ座っているだけの受講は認めません。はじめからまじめに受けるつもりのない学生を排除するためにオリエンテーション課題を設定しています。また[受講はしていないけれど配布プリントがあれば下さい]という人が、2015年度に7~8人来ましたがお渡ししていません。授業を受けていない人から、配布プリント等を見せて欲しい等を頼まれた場合は、学籍番号と名前を控え、担当教員へ連絡すること。
・オフィス・アワー
特に定めませんが、質問のあるときは、メール等でアポイントを取って下さい。

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