やり直しの数学(数理科学)
 Revisit to fundamental Math.(Mathematical Sciences)
 担当教員:富田 憲一(TOMITA Norikazu)
 担当教員の所属:理学部物理学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義(一般)
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
自然現象は、様々な環境下で、自発的におこる現象です。つまり、環境設定をすれば、後は(量子力学の不確定さのようなものを除けば)自動的に結果が求まります。このような現象は、数学によって記述するのが最も相応しいはずです。この講義では、自然科学を記述する上で必要な数学を、基礎から学びます。数学とは単なる計算とは違います。ひとつの式に含まれる意味を考える習慣をつけましょう。無駄に難しい問題には取り組まないので理工系の学生のみならず、文科系の学生でも理解できる内容になっています。本講義は、基礎的な数学の理解が目的なので、数学を得意とする学生の受講はお断りします。より発展的な講義を履修してください。
・到達目標
○確率統計の必要性について考える
○文字式の計算ができる
○方程式、不等式が解ける
○ベクトルの意味を理解し計算ができる
○微分の概念を理解し計算ができる
○積分の概念を理解し計算ができる
・キーワード
順列、組み合わせ、確率、文字式、方程式、不等式、ベクトル、微分、積分

【科目の位置付け】
自然科学を理解するためには、数学を言語として駆使することが不可欠です。数学の基礎をきちんと習得するための科目です。

【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントを用いた講義形式。ウェブクラスを利用。演習やレポートを頻繁に行います。
・日程
1.順列と組み合わせ2.確率3.統計と誤差4.文字式5.方程式6.不等式7.関数8.ベクトル9.行列10.1次変換11.数列12.微分の基礎13.様々な微分14.積分の基礎15.様々な積分

【学習の方法】
・受講のあり方
演習問題やレポートはきちんと解くこと。
講義ノートをしっかり作ること。
授業中の質問は歓迎します。
・授業時間外学習へのアドバイス
復習をしっかりすること。
不明な点は質問に来ること。
レポートはしっかりやること。

【成績の評価】
・基準
数学とは、単なる計算とは違います。手を動かす前にきちんと考えて、自分の考えをまとめられるようにしてください。
授業計画に書いた内容についてその意味を理解し、実際に計算できるようになることが必要です。これらのことができるようになったかどうかが合格基準になります。
・方法
試験(90点)とレポート(10点)

【テキスト・参考書】
とくにありません。

【その他】
・学生へのメッセージ
受験勉強で嫌いになった数学を違う側面からもう一度見直してください。解けなくても良いので、じっくり考えることは楽しいことではないでしょうか。考えてから手を動かす。数式を見て考える。これを繰り返せば、数学的思考力は向上します。次にきっちり計算する習慣をつけましょう。この講義は、じっくりと数学に取り組みたい人を対象としています。
・オフィス・アワー
金曜日の13時~14時

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