2016年10月9日（日）に山形市の遊学館ホール（山形県生涯学習センター）を会場に、山形大学が主催する「山形大学特別プロジェクト　いま、言葉を東北の灯（ともしび）に　第９回山形大学高校生朗読コンクール　群読劇『恩讐の彼方に』」を開催する予定です。山本陽史がプロデューサーを務めます。
　このセミナー受講者は朗読コンクールと群読劇を準備し、運営するスタッフと群読に出演する出演者になってもらいます。イベントを準備し、運営するスタッフと出演者として実際のイベント経験を積みます。、プロの俳優を招き、一般市民も参加して上演する群読劇（朗読による劇）「恩讐の彼方に」（菊池寛原作）の出演者については、酒田出身で尚美学園大学・日大芸術学部で教鞭を執る演出家佐藤正文さんを招き、トレーニングを行います。本番では第一線で活躍するプロの俳優も加わり、経験豊富なプロの制作スタッフによる本格的な舞台制作を体験できます。

１）イベントが計画され、準備され、本番に至る過程をつぶさに観察することにより、社会で必要とされる能力を身につける。
２）さまざまな役割を各自が果たしていくことにより、社会の仕組みを知り、協調性を身につける。
３）一般市民や高校生と交流することで社会性を身につける。

朗読　群読　合唱　サポート　交流

本格的なイベント運営を体験して社会性を身につけるための基盤教育科目です。

授業では主として出演者は各自または全体で稽古を進め、スタッフは準備を進めて進捗状況を逐次報告することになります。

１、オリエンテーション　概要説明と群読劇出演者／運営スタッフ／舞台スタッフ／ポスター・チラシデザイナー／広報宣伝スタッフ／記録スタッフの希望分け　２、実際のイベントの例に学ぶ　３～１５、イベントを作るための諸準備と稽古　工程表作成／一般市民民の参加者募集・受付・連絡業務／「ビルマの竪琴」と時代背景について知る／台本の作成／出演者台本読み合わせ・トレーニング／会場との打ち合わせ／ポスター・チラシ・チケットの制作／出演俳優・演出家・スタッフとの打ち合わせ／本番のスタッフマニュアル作成／集客のための広告営業／記者会見　等
　なお、通常の授業に加え、下記日程の稽古と本番に参加できることが条件です。スタッフも出演者のサポートのため必ず参加して下さい。
群読稽古日（予定）：5月25日(水)夜（20：30に終了。,以下同じ）／6月22日(水)夜／7月27日(水)／8月1日(月)午後・夜／8月2日(火)8午後・夜／9月28日(水)夜／10月6日(木)夜／7日(金）夜／10月8日(土）午後・夜　ゲネプロ（総練習）※会場はここから遊学館ホール／10月9日(日)　午前ステージリハーサル　午後本番（17時終了予定）

大勢の人がかかわるイベントを成功させるには、どのような役割であれ、みんなが毎回出席することが重要です。いったん履修したら「やむを得ない事情がない限り」稽古に出て下さい。プロの演劇の世界では欠席すれば役を降ろされるのが当然です。スタッフも同様です。

出演者は稽古の時以外も声やトレーニングや台本の読み込みを折に触れて行い、スタッフはグループウェアなどを活用して常に連絡を取れる体制を取ってください。

１）各自が与えられた役割を他の人と協調して果たすことができたか。
２）イベントの準備と開催についての方法論を身につけることがことができたか。
３）一般市民等など外部の人々ときちんと接することができたか。

成度自己評価報告書（期末レポート）　100％

テキスト　原作は山本陽史が用意し、受講生に配付します。
参考書：山形大学基盤教育院編『社会人基礎力をみがく― アドバンストセミナーマニュアル ―』（山形大学出版会、800円＋税）

ハイレベルな高校生の朗読コンクールを見ることもできますし、プロの俳優・演出家・舞台スタッフの仕事も観察し、ともにステージを作る体験ができます。また市民との交流もできるという盛りだくさんな授業です。演劇や合唱の経験は不要です。経験の有無にかかわらず、必ず役割はありますし、眠っていた才能が目覚めるかも知れません。少しでも興味のある人は是非聴講して下さい。

水曜日　９・１０校時