日本文学の中で大きな位置をしめる、和歌や俳句などの短詩型文学の主要作品を眺めるつつ、その史的展開を概説し、それぞれの時代の特徴･変質過程を述べる。

１「古典和歌とは何か」を理解し,その基本を説明できる。（古典和歌と、近代短歌の違いが理解でき、説明できる）
２　それぞれのジャンルの本質を理解して、説明ができる。
３　和歌と連歌･俳諧との関係性を理解した上で説明ができる。

万葉集　古今集　新古今集　連歌　芭蕉　蕪村

現代の人間にとって、現代を理解するには、過去との関連性の理解が重要である。そこで、現代でも盛んに作られる、短詩型文学の歴史的考察を行い理解を深める。

時代の流れに従って、主要な作品を表現法に注目して解説する。さらに、その作品の作られた時代の文学史上の意義を説明する。

第１週　全体のガイダンス
第２週　和歌と言語の関係性　万葉以前の状況
第３週～第５週　万葉集の和歌
第６週～第７週　三代集の和歌
第８週～第９週　後拾遺集からの変質
第１０週～第１１週　新古今集への道
第１２週～第１３週　新古今歌人たちの求めたもの
第１４週　新古今以降の状況　継承と分裂
第１５週　中世和歌の展望　まとめ　

授業以前に、プリントの作品を一読して、作品のわからないところを整理しておくこと。
上記に基づき、各自が授業中に読み取れた、作品や時代の特性をノートすること。

図書館等で、和歌に限らず、日本文学史関連の書籍等に親しむこと。

１　古典和歌の特質が理解でき説明できる。
２　他の短詩型文学との関連を理解し、説明できる。

試験･または、レポート

テキスト　特になし　プリントを予定
参考書　新編日本古典文学全集　新日本古典文学大系　日本文学の歴史

高校で習った古文、特に文法の知識は忘れた人でも付いていける授業にしたい。