【授業概要】
・テーマ
この授業では、事前学習と現地調査を踏まえて、鮭川村木の根坂集落に関わる課題をテーマとして課題解決を学習します。木の根坂集落では閉校した分校を宿泊型交流施設として再利用し運営されていますが、その施設までの道のりはカーブの多い狭い道となっているために利用者や集落の方からはもっと安心して楽しく行ける道案内がほしいという声が出ています。また、施設の利用者数をさらに増やすことが求められています。この二つの課題について検討し提案しようとするものです。また、これらの一連のプロセスを経て社会人力(課題解決力、コミュニケーション力等)を養成します。
・到達目標
(1)木の根坂集落に関わる課題を検討することにより、課題解決の目的と方法を理解することができます。 (2)地域資源について、事例を通して理解し、適切に説明することができるようになります。 (3)課題解決力やコミュニケーション力等の社会人力について自己評価を行うことで、それらがどのように養成されたかを確認しつつ、それらの能力を理解します。
・キーワード
課題解決、木の根坂集落、地域資源、社会人力(課題解決力、コミュニケーション力等)
【科目の位置付け】
この授業は、「社会を構成し運営する自立した人間として人間力を育成」するものです。
【授業計画】
・授業の方法
本授業は週末を使った「集中講義」形式で実施します。受講生をいくつかのグループに分け、木の根坂集落の課題について、集落の山菜まつりに参加しながらその実態を調査し、提案します。
・日程
※当授業や「社会人力育成山形講座」の説明会を4月上旬に行います。別途、関連情報を提供しますので留意ください。 (現時点の予定です。日程の変更については適宜説明します。) 第1回(5・14)事前学習 第2回(5・21)現地調査(鮭川村、木の根坂集落等)[宿泊:みやまの里木の根坂] 第3回(5・22)木の根坂集落の山菜まつり参加 第4回(5・28)提案検討 第5回(5・29)提案まとめ、現地ワークショップ
【学習の方法】
・受講のあり方
事前学習や現地調査等において生じる疑問は質問で解消、気づきやアイディアはメモで蓄積、のこと。グループ活動は受け身ではなく主体的な取り組みが求められます。また、大学から地域内の移動は大学側で対応しますし、現地調査や宿泊に関わる服装等留意事項については第1回目に説明します。なお、2日以上の欠席はしないこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義や現地調査で得られる様々な問題意識を十分に書き留め、整理し、それらを次の課題解決の提案に結びつけるような予習が重要です。さらにグループ活動に関する反省点等をまとめておくこと。
【成績の評価】
・基準
小レポートは、事前学習について、さらに現地調査の内容、問題点の抽出について的確にまとめられていること。課題解決提案は、課題にそって論理的に考察され、独自の視点で検討されたものであること。グループ活動は主体的に行われること。最終レポートは、学びや気づき等自らの行為について全体的に総括し、またレポートテーマについて論点が整理されてまとめられていること。
・方法
授業参加状況10%、小レポート(2回)20%、課題解決提案25%、グループ活動25%、最終レポート20%
【テキスト・参考書】
授業時に適宜プリント等を配付します。
【その他】
・学生へのメッセージ
地域は多くの課題に直面していますが、大学教育にとっては生きた教材です。その課題解決への提案をとおして、地域を学びつつ自己の社会人力を振り返り、さらには知識の有用性に気付く、ということをこの授業では目指しています
・オフィス・アワー
どのようなことでも気軽に相談してください。 連絡先:(メール)yokoi-h@jm.kj.yamagata-u.ac.jp (電話)023-641-2681
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