現代社会と人間(人間を考える)
 Contemporary Society and Humankind(Mankind)
 担当教員:貞包 英之(SADAKANE Hideyuki)
 担当教員の所属:基盤教育院
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
 現代の社会がいかに営まれ、その社会を人間がいかに生きているかを理解するために、地域社会の戦後史を学ぶ。それを踏まえ授業の後半では、地方都市をめぐる移動の状況を調査し理解する。
・到達目標
1)戦後日本において地方社会がいかなる問題を抱えてきたかを理解する。
2)現代日本の地方都市で人間が生きている具体的な諸条件を把握する。
3)現代日本の地方都市を生きる人間集団のあり方やそれが通過する場所についての理解を深め、それを記述する方法を身につける。
・キーワード
 社会記述 地方都市 場所 戦後日本 山形 都市 移動

【科目の位置付け】
 自分自身を見つめなおし、自らの将来像を描き、自立した人格として生きる力を養うために、地域社会を生きる人間の可能性と限界を理解する。

【授業計画】
・授業の方法
 授業の前半は、地方社会の歴史を語る映像をみた上でそれに関する討論を実行します。
 それを前提に後半は、地方都市における移動に関わる問題を各自で探るとともにそれを発表してもらうかたちで授業を進めます。
・日程
 1.ガイダンス(1回目)

 2.戦後日本における地方社会の諸問題の検討(2~10回目)
 戦後日本社会が営まれていくなかで、地方社会には独自の「人間の条件」があたえられてきました。それがいかなるものか、またそれにいかに人びとが向き合ってきたのかを学習します。

 3. 山形を題材とした社会記述の可能性の追求(11~15回目)
 山形の現在にはいかなる問題があり、それをいかに人びとが生きているのか。そのことを移動の状況を中心に理解する。

【学習の方法】
・受講のあり方
 1.地方社会の問題を提示する映像作品をみた後に、討論を行う。
 2.集団で、または各自移動について調べ、それを発表する。
・授業時間外学習へのアドバイス
 授業で触れた地方の歴史に関する本を読み、その課題が自分の知る地方といかに重なりいかに重ならないかを調べる。
 山形の具体的な場所でいかに人びとが生きているかを調べ、記述する。

【成績の評価】
・基準
 以下を成績評価の基準にします、
1.戦後日本の課題を理解し、それが現代社会を生きる人間の生活にいかなる影響をあたえているかを把握する。
2.山形を舞台としてその具体的な場所でいかに人びとが生きているかについての理解を深める。
3.社会を記述する方法の可能性と限界を理解し、実際に社会記述を実践できるようにする。
・方法
 戦後日本についての理解を問う総論的なレポート(30%)と、それを前提とした山形の場所について各自行った社会記述に関するレポート(70%)を提出してもらいます。

【テキスト・参考書】
 貞包英之『地方都市を考える』花伝社、2015年。

【その他】
・学生へのメッセージ
 本授業では人間を抽象的に理解することを越えて、具体的社会や場のなかでいかに人間が生きているかを考えていきます。身近なことに好奇心を持つ人の受講を歓迎します。
・オフィス・アワー
 在室時はいつでも可。

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