日本語教育入門(言語学)
 An Introduction to Japanese Language Teaching (Linguistics)
 担当教員:黒沢 晶子(KUROSAWA Akiko)
 担当教員の所属:基盤教育院
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
テーマ:日本語教育から見た文法
概要:この授業は、日本語教育に興味を持っている学生、ボランティアやチューターとして日本語を教えているが、学習者からの質問にうまく答えられないことがあるので、基礎知識を得たい、といった学生を対象にしている。日本語のどのような点が学習者にとって問題となるか、それはどうしてか、という疑問から出発し、考えていく。
(例: 「趣味が何ですか」や「(談話の冒頭で)今度の土曜日、友だちは山形に来ます」って、何だかおかしいけど、どう説明したらいいんだろうか。)
このような学習者の問題を手がかりに、日本語を分析する目を養うことをめざす。
・到達目標
日頃使っている日本語を客観的に見て、その文法的仕組みを説明できるようになる。
・キーワード
日本語教育、文法、学習者の問題

【科目の位置付け】
この授業は、ある問題を解決するために、どうすればよいかを、日本語教育という視点から実践的に学ぶものである。

【授業計画】
・授業の方法
・毎回のテーマに即した問題点について考える演習
・留学生と日本人学生が互いの言語で同じことをどう表すかを話し合うグループワーク
・知識を整理するための講義
この三者の組合せで授業を進める。
・日程
1~14週目 文法
 品詞、助詞、動詞の活用と種類、テ形、自動詞・他動詞、テンス・アスペクト、ヴォイス(受身、可能、授受表現)、条件表現
15週目 まとめと試験

【学習の方法】
・受講のあり方
機会があれば日本語の学習者に教えてみることなどを通じて、自分から問題を見つけようとする姿勢で参加する。そこから出てきた疑問点が一般性の高いものなら、授業で取り上げることもできる。
・授業時間外学習へのアドバイス
・参考書リストに挙げた本や関連する新書等を読んで、知識の幅を広げる。
・授業でとりあげた演習問題をもう一度自分で説明できるようにする。

【成績の評価】
・基準
演習問題や類題が適切に説明できるかどうか
・方法
平常点(20%)、試験(80%)

【テキスト・参考書】
テキスト:
近藤安月子(2008)『日本語教師を目指す人のための日本語学入門』 研究社 1,800円

参考書(図書館にあります。):
庵功雄(2001)『新しい日本語学入門』スリーエーネットワーク
庵功雄他(2000)『初級を教える人のための日本語ハンドブック』スリーエーネットワーク
寺村秀夫編(1987)『ケーススタディ日本文法』桜楓社
野田尚史(1991)『はじめての人の日本語文法』くろしお出版
野田尚史編(2005)『コミュニケーションのための日本語教育文法』くろしお出版
野田尚史他編(2001)『日本語学習者の文法習得』大修館書店
益岡隆志・田窪行則(1992)『基礎日本語文法 改訂版』くろしお出版

【その他】
・オフィス・アワー
月曜日 14:30~15:30  または時間を相談してください。

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