【授業概要】
・テーマ
放射線が発見されてから100年を超える今日、放射線は理工学や医学など様々な分野で利用されています。この放射線は人間の活動に関わりなく自然界にも、もともと存在しています。本講義では、これら放射線に対する基礎知識を正しく身に付けることを目的とします。
・到達目標
放射線とはなにか? 放射線はどの様に測ったらよいか? 放射線の工業、医学、科学分野への利用方法にはどのようなものがあるか? についての理解を深める。
・キーワード
放射線、最先端科学
【科目の位置付け】
この講義では,放射線と利用方法、そして人体への影響を様々な視点から学習することで,安全な放射線利用の知識を学びます。
【授業計画】
・授業の方法
講義形式で,板書とコンピューターを使って授業を進めます。また、講義には「放射線の測定・観察」の実習を含みます。
・日程
1)ガイダンス:講義の進め方 2)原子と原子核 3)放射線の種類と性質I 4) 放射線の利用法 5)放射線測定実習 自然界からの放射線 6)放射線の種類と性質II 7) 身の回りの放射線 8) 放射線測定実習 放射線の遮へい実験 9) 半減期と原子力の安全性 10-11)放射線が物質に与える影響I(荷電粒子、中性子) 12) 放射線が物質に与える影響II(X線、ガンマ線) 13) 放射線が人体に与える影響 14)霧箱実験、放射線のトピックス 15)総括(確認試験を含む)
【学習の方法】
・受講のあり方
各講義ごとにレジュメを配布します。これを参考にノートをとりながら理解してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
特に必要ありません。 放射線取扱主任者(文部科学大臣が許可する国家試験)の資格試験で使われた問題を解説しますので、それを自分で解いてみることを薦めます。
【成績の評価】
・基準
1)放射線測定を通して得られたデータを整理し、授業を通して得られた知識や経験に基づいて主体的に考察し、論述できることが合格の基準です。 2)放射線について正しく理解していることを合格の基準とします。
・方法
レポート(50点)と期末テスト(50点)によって評価する。
【テキスト・参考書】
特にテキストは指定しない。 参考として
【その他】
・学生へのメッセージ
授業は放射線測定器の実習を含むため、その台数により受講数を50人程度とします。
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