映画で考える憲法問題(教養セミナー)
 Constitutional problems and Movies(Education Seminar)
 担当教員:中島 宏(NAKASHIMA Hiroshi)
 担当教員の所属:人文学部法経政策学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
この演習では、テキストを基に、様々な映画作品を通して憲法学に関連のある法的・社会的問題を考えていきます。テキストには30を超える映画作品と、憲法研究者による解説が収められており、扱う問題も人権問題、差別と平等、戦争と平和等々多岐に渡ります。報告担当者には事前に映画を鑑賞し、解説を参考にしながらレジュメを作成してもらいます。報告当日は、作品の魅力を説明してもらいつつ、そこで扱われている問題を解説してもらいます。映画のDVDは可能な限りこちらで準備します。
・到達目標
①映画を通して、法学・憲法学に関する初歩的な知識を習得することができる。
②報告を通して、自らの力で資料を読み解き、他者に自分の考えを伝える能力を磨くことができる。
③自分とは異なる意見に触れることにより、多様かつ柔軟な視点を養うことができる。
・キーワード
憲法学、法学

【科目の位置付け】
 この演習は、憲法学や映画について様々な視点から理論的に考察することで、健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである。

【授業計画】
・授業の方法
 演習形式で行います。報告者を決め、レジュメと報告を基に議論します。
・日程
 以下の日程は、あくまで例示です。テキスト収録の題材を報告担当者に選んでもらいますので、実際には順番や内容が変わります。 

1.イントロダクション
2.憲法とは何か:「遠い夜明け」
3.近代市民革命と憲法:「クロムウェル」
4.平等と差別:「もののけ姫」
5.思想良心の自由:「真実の瞬間」
6.表現の自由:「イル・ポスティーノ」
7.刑事司法:「それでもボクはやっていない」

【学習の方法】
・受講のあり方
 積極的に議論に参加すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
 毎回解説部分を読んでくること。日頃から新聞やニュースに目を通しておくこと。レポート提出に備えて情報を収集し、疑問点等を調べておくこと。

【成績の評価】
・基準
 毎回の議論への参加・感想の提出、報告の出来具合・内容の充実度を通して、積極的参加態度を見ます。また、期末レポートを通して、論理性、問題の整理能力、私見の独創性を評価します。
・方法
 平常点:30点、報告:30点、レポート40点

【テキスト・参考書】
 志田陽子編『映画で学ぶ憲法』(法律文化社、2014年3月)

【その他】
・学生へのメッセージ
 映画鑑賞と議論を楽しんでもらえば何よりです。
・オフィス・アワー
 木曜15時~17時

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