メディア論(社会学)
 Understanding Media(Sociology)
 担当教員:貞包 英之(SADAKANE Hideyuki)
 担当教員の所属:基盤教育院
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
 新聞、写真、映画等のメディアはそれぞれ独自の特徴を持ち、近代社会の形成に大きな影響を与えてきました。さらに現在、ネットを中心とした新たなメディアの登場は社会のあり方を大きく変えようとしています。
 本授業ではメディアの歴史と現在の展開をさぐることを通して、現代社会をよりふかく理解することを目指します。
・到達目標
1) 一九世紀後半から現代にかけて発展したメディアの特徴を理解し、それぞれのメディアが人が生きる環境にいかに作用してきたかについて理解する。
2) メディアと社会の関係について、とくにナショナリズム論の関係から理解する。
3) 現代のメディアが社会をいかに変えようとしているかについて、自分なりの見方を身につける。
 
・キーワード
メディア 現代社会 映画 写真 新聞 ラジオ テレビ ネット

【科目の位置付け】
 社会を構成し運営する自律した人間として生きるために、多様な見方を見につけ、かつ現代社会を歴史的かつ社会学的に知ることを目標にする。

【授業計画】
・授業の方法
 スライドを用い基本的に講義形式で授業を進める。
 レジュメを配布し、書き込みを行ってもらう。
・日程
 序  メディアとは何か
 1部 メディアの大衆化(2-4回目)
   写真を通して、近代社会の成り立ちとメディアの関係を学びます。
 2部 メディアのナショナリズム(5-10回目)
   新聞、小説、ラジオ、映画、テレビの成り立ちを通して、メディアがいかに近代社会を変えていったのかについて、とくにナショナリズムという観点から学習します。
 3部 現代のメディア(11-15回目)
   コンピューター、ネットの展開を見ることで、現代社会とメディアの関わりについて理解します。

【学習の方法】
・受講のあり方
 基本的には、スライド資料をもとに講義しますが、途中三回のレポートや小テストを組込み、優秀者にはその発表を授業中に行ってもらう可能性があります。そのなかには写真の撮影や、映画の視聴を含みます。
・授業時間外学習へのアドバイス
 シラバスで指定されたテーマについて調べ、考えてみる。
 授業で出されたもの以外にも該当する例を調べる

【成績の評価】
・基準
以下を成績評価の基準にします。
1)メディアの歴史を理解し、説明できるようにする。
2)メディアと社会の関係を理解し、説明できるようにする。
3)現代のメディアについて自分なりの見方を見につけ、それを他者につたえられるようにする。
・方法
 小レポート三回をおこない、優秀者の発表を授業中に求める。なおそれぞれを約33%として均等に評価する。

【テキスト・参考書】
参考書
多木浩二『死の鏡』岩波書店
佐藤卓己『メディア社会』岩波書店
石田英敬『記号の知/メディアの知』東京大学出版会

【その他】
・学生へのメッセージ
 メディアの歴史、多様性を理解することを通して、たんなるテクニックに留まらない真の意味でのメディア・リテラシーを身につけてください。
・オフィス・アワー
 在室時はいつでも可。

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