韓国の民俗文化(教養セミナー)
 Geography and Folklore of Korea(Education Seminar)
 担当教員:岩鼻 通明(IWAHANA Michiaki)
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科食農環境マネジメント学コース
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
韓国民俗学の世界
この講義では、韓国・朝鮮半島の民俗文化をテーマとして取り上げる。まず、民俗学における比較民俗学の位置付けを論じた上で、韓国・朝鮮半島における民俗文化に関する諸問題について、具体的事例を紹介しつつ、日本と比較しながら講義を進める。
・到達目標
韓国の民俗を学ぶことで、日本と朝鮮半島の民俗文化の共通点と相違点を理解し、適切に説明できるようになる。
・キーワード
儒教社会・先祖祭祀・正月と秋夕・巫女とシャーマニズム・民俗芸能

【科目の位置付け】
 この科目は、日韓の相互理解を多面的な内容を通して深め、国際貢献に有用な人材を育てるためのものである。

【授業計画】
・授業の方法
韓国の民俗文化を題材としたビデオを鑑賞しながら、その中に描きこまれた韓国の民俗に関して説明する形で講義を進める。
・日程
1.民俗学とは? 2.民俗学と比較民俗学 3.韓国民俗学の歩み 4.親族組織 5.儒教と仏教 6.民間信仰 7.風水思想 8.祖先祭祀 9.民俗芸能 10.年中行事 11.通過儀礼 12.衣食住 13.生業 14.伝統的町並み 15.朝鮮半島、琉球、日本の比較民俗などについて、講義時に紹介する。

【学習の方法】
・受講のあり方
板書および口頭での説明を、ビデオの画面と対照させながら、理解してほしい。
・授業時間外学習へのアドバイス
韓国に関する新書類などの入門書が、数多く出版されているので、図書館を活用して、事前に1冊は読んでおくこと。
興味を有した分野に関して、図書館で専門的な文献を探したり、インターネットで検索したりして、知識を深めてほしい。インターネット上の韓国情報は膨大な蓄積がある。

【成績の評価】
・基準
授業中のコメントカード提出および学期末に課題レポートを提出することによって成績を評価する。コメントカードの提出が出席条件を満たしていること、およびレポートが以下の評価方法で60点以上であることを合格基準とする。
・方法
レポートは受講生の各自が講義内容に関連した課題についての文献調査(インターネットHPも含む)を実施し、複数の文献を比較検討した内容をレポートとして提出することにより成績を評価する。評価は、課題の設定が適切であるか(20点)課題に即したオリジナルな内容であるか(20点)、文献の引用は出典が明示されているか(20点)、誤字・脱字・文章表現は適切か(20点)を基準に行う。

【テキスト・参考書】
テキストは使用しないが、講義中にビデオやDVDなどの映像資料を活用する。
安宇植編訳『アリラン峠の旅人たち 聞き書朝鮮民衆の世界』平凡社ライブラリー、『韓国文化シンボル事典』平凡社、岩鼻通明『韓国・伝統文化のたび』ナカニシヤ出版、その他の参考文献は講義中に指示する。

【その他】
・学生へのメッセージ
 韓国語を学べば、韓国の民俗文化への理解が促進されます。基盤教育で開講されている韓国語の履修をおすすめします。
・オフィス・アワー
問い合わせは、Eメールも活用してください。

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