水と水溶液の化学(化学A)
 Chemistry of Water and Aqueous Solutions(Chemistry A)
 担当教員:亀田 恭男(KAMEDA Yasuo)
 担当教員の所属:理学部物質生命化学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義(一般)
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
私たち自身を含め、身の周りに存在しているほとんど全てのものは分子からできています。分子の構造や性質を知ることは、化学はもちろん生物学から医学、農学、工学に至る学問分野にとって益々重要なものとなっています。
この授業では水分子およびその集合体としての水、水溶液を例にとり、分子を形造る原子の中の電子配置、分子の構造、性質、エネルギー等の解説を通じて、化学の最も基礎的な事項について理解することをねらいとします。
・到達目標
1)原子の中の電子の配置について理解し、適切に説明できるようになる。
2)化学結合について理解し、適切に説明できるようになる。
3)原子や分子のエネルギーについて理解し、適切に説明できるようになる。
4)X線回折、核磁気共鳴吸収スペクトル等の測定方法について理解し、適切に説明できるようになる。
・キーワード
原子、分子、電子、化学結合、各種スペクトル測定

【科目の位置付け】
この授業は、基礎的な化学について様々な視点から理論的に考察する事で、科学的な精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである。

【授業計画】
・授業の方法
 以下の題材について主に板書および配布する印刷物を使って授業を進めます。
・日程
第1回目 原子の電子配置
第2回目 原子の電子配置と分子の構造との関係
第3回目 炭素原子の混成軌道
第4回目 水分子の構造と混成軌道
第5回目 原子スペクトル
第6回目 振動スペクトル
第7回目 授業のまとめと中間試験
第8回目 イオンの濃度と生体膜電位
第9回目 結晶構造を調べる手段(X線回折)
第10回目 液体構造の特徴
第11回目 液体の構造を調べる手段(回折)
第12回目 液体の構造を調べる手段(振動スペクトル)
第13回目 核磁気共鳴吸収スペクトル1
第14回目 核磁気共鳴吸収スペクトル2
第15回目 授業のまとめと期末試験

【学習の方法】
・受講のあり方
1)板書や口頭で説明される講義内容をノートに筆記して内容の理解に努める。
・授業時間外学習へのアドバイス
1)授業の前に予め、関係のある内容を図書館、インターネット等で調べておく。
2)授業後に必ず復習を行い、自分の言葉で内容を正しく説明できるように努める。

【成績の評価】
・基準
1)原子の電子配置、混成軌道を正しく理解しており、適切に説明できること。
2)各種分子スペクトルについて正しく理解しており、適切に説明できること。
4)液体、溶液構造について正しく理解しており、適切に説明できること。
・方法
中間試験(50%)、期末試験(50%)により成績の評価を行います。

【テキスト・参考書】
必要に応じて授業時にプリントを配布します。

【その他】
・学生へのメッセージ
理系・文系の学生にもわかる講義内容です。
出来るだけやさしく説明しようと思いますので、必ず出席してください。
・オフィス・アワー
火・木曜日の16:30-17:30(亀田研究室 理学部2号館103室)
連絡先 kameda@sci.kj.yamagata-u.ac.jp

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