現代社会を考える(アドバンストセミナー)
 Contemporary society(Advanced Seminar)  
 担当教員:貞包 英之(SADAKANE Hideyuki)
 担当教員の所属:基盤教育院
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
 現代社会にはさまざまな問題が噴出しています。格差、いじめ、過疎、地方の衰退、家族の解体、少子化、雇用の不足、サブカルチャーの膨張、アートの行き詰まりなど。
 本授業では、それらさまざまな社会の問題について、山形という地方都市をおもに舞台として、みずから調べ、書き、話す力を身につけることを目指します。
・到達目標
 1)現代社会についてみずから問題をみつけ、それを調べる技術を磨く。
 2)文献調査を含め、調査を実際に遂行し、みずから情報を生産する力を身につける。
 3)調査をまとめ発表し、それを適切な仕方で文章表現する力を身につける。
・キーワード
 現代社会論 消費社会 地方都市 少子高齢化 メディア ファション 格差 家族 恋愛 アート サブカルチャー 調査 発表 論文作成

【科目の位置付け】
 知的な能力、つまり読み、調べ、書き、発表するする能力を磨くとともに、その技能をもととして、社会を批判的に捉える力を身につけます。
 

【授業計画】
・授業の方法
 この授業は、現代社会の問題を地方都市を舞台として、具体的にあきらかにすることを目標にしています。
 現代や社会について考えることの意義を説明する一定のガイダンスを行った後に、都市や地域、経済や家族、サブカルチャーやファッションなど身近な話題から、各人(またはグループ)でテーマを選択してもらい、発表とレポート作成をしていただきます。
 あわせて、企業や会社に縛られず生きていくための最低限のネット活用法を勉強します。
・日程
第1回:オリエンテーション

第2回-第8回頃:プロジェクト・探求テーマ決定・調査       
 まず地方都市についての文献を読んだ後で、格差、いじめ、過疎、地方の衰退、家族の解体、少子化、雇用の不足、サブカルチャー、ファッション、アートなどの自由なテーマを決めてもらいます。それを前提に調査を進め、発表をしてもらいます。

第9回頃~第15回:レポート作成の実践
 自分のテーマを文章に表現する訓練をします。その成果を何らかの仕方で表現することを目指します。

【学習の方法】
・受講のあり方
1) 講義の内容を理解し実践する。
2) 各自で問題を探求する。
3) 人の発表をよく聞き、適切にコメントする。
・授業時間外学習へのアドバイス
 授業の復習をするとともに、課題が課された場合は必ずおこなってください。

【成績の評価】
・基準
 以下を成績評価の基準にします。
 1)現代社会について適切な知識を身につけることができたか。
 2)調査を充分に実行し、オリジナルな情報を産みだせたか。
 3)研究を他者に伝えることが充分にできたか。
・方法
 プレゼンテーション(50%)、最終レポート提出(50%)。

【テキスト・参考書】
 貞包英之『地方都市を考える』花伝社、2015年。

【その他】
・学生へのメッセージ
 「社会」という言葉を聞くと大問題が想定されがちですが、わたしたちの半径10Mには多様な問題が転がっています。これから生きていくためには、それらの問題について自分で考える力を身につけることが大切になります。
 スタートアップセミナーが面白かった人だけではなく、それに満足できなかった人も参加できるような授業を目指します。文系の人はもちろんですが、理系の人は社会に知的に向き合う最後の機会になるかもしれませんので、ぜひこの機会を活用してください。
・オフィス・アワー
 在室時はいつでも可

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