現代社会と共生(共生を考える)
 Living in Contemporary Society(Living Together)
 担当教員:貞包 英之(SADAKANE Hideyuki)
 担当教員の所属:基盤教育院
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
 現代社会にはさまざまな問題が噴出しています。これから家族、労働、国家、地域はどうなっていくのでしょうか。批判的にみることは簡単ですが、それぞれの問題の歴史と現状をみることを拒否したたんなる非難には意味がありません。それを越えた歴史的かつ多様な社会の見方を身につけることをこの授業は目指します。
・到達目標
1)家族、国家、労働/就職、消費、移動といった現代社会の多様な問題の歴史を理解し、またその現状を知的に把握する力を身につけます。
2)現代社会について調べ、討論し、他者に伝える力を身につけます。
・キーワード
 現代社会論 家族 国家 労働 消費 地方創生 理想

【科目の位置付け】
 社会を構成し運営する自律した人間として生きるために、多様な見方を身につけ、かつ現代社会を歴史的かつ社会学的に知ることを目標にします。

【授業計画】
・授業の方法
 授業は2回を単位として構成されます。最初の時間に講義をおこなったあと、それぞれ課題を提示します。それらの課題から問題を選び、次の授業の機会にそれぞれ意見をまとめてきてもらいます。
・日程
 イントロダクション(一回目)
【第一テーマ】結婚/家族の現在(二~三回目)
【第二テーマ】働くことのむずかしさ(四~五回目)
【第三テーマ】消費社会の快楽と憂鬱(六~七回目)
【第四テーマ】暴力を考える(八~九回目)
【第五テーマ】国家の魅惑とその解体(一〇~一一回目)
【第六テーマ】移動の自由と不自由(一二~一三回目)
【第七テーマ】理想の社会をつくる(一四~一五回目)

【学習の方法】
・受講のあり方
 講義を前提として、議論・発表を求めます。積極的な授業参加を必須とします。
・授業時間外学習へのアドバイス
 トピックスとなる主題について調べる。
 講義を前提として調査し考えをまとめる。


【成績の評価】
・基準
1)個々の現代社会の問題について、多面的に理解するとともに、それについて自分なりの見方を獲得する。
2)上記の自分なりの見方を他者に伝え、討論し、鍛えていく技法を身につける。
・方法
 個人、またはグループの7回の意見発表(第1テーマから第6テーマはそれぞれ14点、第7テーマ16点、総計100点)。1回の発表ではその内容(50%)と形式面(50%)から評価する。

【テキスト・参考書】
 その都度指示する。


【その他】
・学生へのメッセージ
 「社会」というものを知ったつもりでいる人は多いですが、それが本当に何なのか、そして現在それがいかなるかたちで動いているのか知的に考えようとする人は殆どいません。本授業では、いまだ未知の場としてあるこの現代社会に立ち向かい、そのなかで「幸福」を実現できるとすればいかなる道があるのか(でも幸福とは何なのか?)について考えてみましょう。
・オフィス・アワー
 在室時はいつでも可。

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