日本語上級1(秋)書く(日本語G)
 Advanced Japanese 1 (Fall Semester) Writing (Japanese G)
 担当教員:黒沢 晶子(KUROSAWA Akiko)
 担当教員の所属:基盤教育院
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:1単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
上級前半レベルのアカデミック・ライティング
・到達目標
適切な書き言葉を用いて、レポート・論文などを書く力を身につけること、より具体的には、段落相互のつながりに留意し、論理的な構成を持つ、わかりやすい文章が書けるようになること、因果関係の叙述、要約、資料の利用が適切にできるようになることが目標である。
・キーワード
アカデミック・ライティング、書き言葉、論理的構成、わかりやすさ

【科目の位置付け】
この授業は、日本語を母語としない学生が適切な書き言葉を用いて論理的構成を持った文章が書けるよう、実践的な演習を行うものである。

【授業計画】
・授業の方法
次の項目の学習をベースに、論理的な文章を書く練習をする。課題作文はピア・レビューを通して内容を深めていく。
②  書き言葉の語彙・文体
③  文の基本(文法の要点、句読法、記号、引用、参考文献の書き方)
④  パラフレーズ(漢語・上位概念への言い換え、含意の言語化)
⑤  段落内の構成と段落相互のつながり
⑥  仕組み、経過の説明
⑦  分類、定義、要約、比較対照、因果関係
⑧  論説文(レポートのモデル)
・日程
第1週~第5週   書き言葉と文の基本(文法、句読点、引用)
第7週       段落
第8週~第9週   仕組み、経過
第10週~第11週 分類、定義       
第12週~第13週 比較対照、因果関係
第14週      論説文(レポートのモデル)
第1週~第10週  パラフレーズ演習
第15週      まとめと試験

【学習の方法】
・受講のあり方
既習・新出の機能語や表現を十分に使って文章を書くこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
授業で学んだ内容に応じて、課題作文を課す。

【成績の評価】
・基準
授業で学んだことを活かし、書きことばで論理的な構成の文章が書けるかどうかを見る。
・方法
平常点(課題作文、参加度) 20%
パラフレーズ・テスト      15%
論述試験             65%

【テキスト・参考書】
テキスト:
二通信子・佐藤不二子(2003)『改訂版 留学生のための論理的な文章の書き方』 スリーエーネットワーク
参考書:
鎌田美千子・仁科浩美(2014)『アカデミックライティングのためのパラフレーズ演習』スリーエーネットワーク
二通信子他(2009)『留学生と日本人学生のためのレポート・論文表現ハンドブック』東京大学出版会
浜田麻里・平尾得子・由井紀久子(1997)『大学生と留学生のための論文ワークブック』くろしお出版

【その他】
・学生へのメッセージ
実際に論文に使われる書き言葉がどのようなものか、できるだけ本物を数多く読み、その表現や論理的構成に慣れましょう。その訓練が自分のレポートにも活かせるはずです。
・オフィス・アワー
月曜日 14:30~15:30 または時間を相談してください。

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