日本近世絵画史(芸術)
 History of Japanese Painting in Edo period(Art)
 担当教員:佐藤 琴(SATO Koto)
 担当教員の所属:基盤教育院
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
日本美術史上の近世は300年足らずの期間にもかかわらず、質量ともに傑出した作品が数多く生み出されました。その流れを当時の社会背景を踏まえてみていきます。絵画は社会を映す鏡でもあることを理解しましょう。
・到達目標
①作品を分析する目を養う。
②作品の生成における制作者の役割について学ぶ。
③作品から社会背景、宗教、思想などを読み解く。
・キーワード
江戸時代、絵画、流派、時代背景、発注者、需要者

【科目の位置付け】
教養科目 文化と社会 芸術

【授業計画】
・授業の方法
日本近世絵画史上、重要な役割を果たした画家とその作品を画像で紹介しながら説明します。
・日程
おおよそ以下の日程で進めます。
第1回 オリエンテーション 第2回 江戸のアカデミズム 狩野派
第3回 京都・復古と革新 琳派  第4回 人間を描く 又兵衛・守景・一蝶
第5回 浮世絵の誕生 師宣  第6回 中国憧憬 黄檗宗と長崎派
第7回 みやこの絵師 応挙・芦雪・呉春  第8回 みやこの絵師 若冲・蕭白 
第9回 浮世絵の黄金期   第10回 洋風表現
第11回 山水に遊ぶ 南画  第12回 浮世絵の爛熟期
第13回 江戸琳派      第14回 近代の予兆
第15回 期末試験・解説
上記日程はあくまでも予定です。変更する場合もあります。

【学習の方法】
・受講のあり方
作品を画像で紹介しながら、作品の見所、作者の美術史上の位置づけ、制作背景などを口頭で説明します。まずは作品を良く見ましょう。
・授業時間外学習へのアドバイス
作品や画家に対して興味を覚えたら、図書館で画集や美術全集などを広げて授業で紹介されなかった作品を見てみましょう。なるべく多くの作品を見た方が理解しやすくなります。

【成績の評価】
・基準
以下の観点について評価します。
①作品の分析を分析する観点が理解できたか。
②作品の生成における制作者の役割について理解できたか。
③作品から社会背景、宗教、思想などを読み解くための要素を抽出できるようになったか。
・方法
以下のものを評価の対象とします。
 〇レポート(30点)
 〇テスト(70点)

【テキスト・参考書】
授業時間内に教員が作成した資料を配布します。その他、参考となる美術全集などについては授業時間内に紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
我々の生活は大量の絵画やデザインに彩られています。近世絵画にはそのルーツを見ることができます。
・オフィス・アワー
特に設けません。訪問前に連絡してください。
メールアドレス koto-s@kdw.kj.yamagata-u.ac.jp

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