植物細胞の構造と機能(生物科学)
 Structure and Function on Plant Cells (Biological Sciences)
 担当教員:菱沼 佑(HISHINUMA Tasuku)
 担当教員の所属:理学部生物学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義(一般)
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
 植物のつくりや植物細胞の構造、光合成や呼吸などの基礎代謝、成長のしくみなどについて学習する。また、これを通して生物学の基本的な知識や概念、我々人間の生活と植物との関わりについて理解を深める。
・到達目標
 植物のかたちや植物細胞に関する細胞生物学の基本的用語を理解し、主要な植物生理的現象(光合成、呼吸、成長など)について、個々の反応のしくみを具体的に説明することができるようになる。また人と植物との関わりについて、具体例を挙げて論述することができるようになる。
・キーワード
  細胞, 器官、光合成、呼吸、成長、植物と暮らし

【科目の位置付け】
 広い視野と健全な批判精神を養うために、体系的で構造的な基礎的教育を行うという基盤教育のカリキュラムポリシーに従い、植物細胞に関する基礎的な学習を通して、生物学の基礎知識やそれをもとに様々な視点から思考することを習得する。

【授業計画】
・授業の方法
 事前に配布した講義資料に基づいて、主にパワーポイントを用いて講義を行う。
・日程
   1. 授業ガイダンス
  2-3. 植物のつくり(組織と器官)
  4-5. 植物細胞の構造と機能の概略(生体膜や核、細胞小器官の構造と機能)
  6-8. 葉緑体の構造と光合成のしくみ
  9-11.ミトコンドリアの構造と呼吸のしくみ
 12-13. 植物の成長とその調節(細胞壁の構造、植物ホルモン)
 14-15. 人間と植物の関わり(人の衣食住と植物)

【学習の方法】
・受講のあり方
 事前に配布資料に目を通して内容の概略をつかみ、それを参考に講義内容の理解に努める。資料等に記載されていない講義内容については、ノートやプリントに書き込む。また講義中に生じた疑問や理解不十分な点については、その都度質問する。
・授業時間外学習へのアドバイス
 受講にあたっては、配付資料に事前に目を通し、基礎的用語や内容について調べておく。講義内容については、配付資料や講義ノートを参考に整理する。その際生じた疑問等については、参考書で調べたり、授業で質問する。また各自の興味に応じて、より専門的な内容について、図書館等で自主的に調べる。

【成績の評価】
・基準
 植物の生理に関する基本用語を理解している。光合成や呼吸反応の概略を理解しており、それを説明できる。光合成反応は一つでないことを理解しており、具体的に述べることができる。植物の成長の特徴を理解し、動物のとの違いを論じることができる。食料以外にも、植物は人間の生活に欠かせないことを説明できる。これらのことを一通りできれば、合格とする。
・方法
 成績は小テスト(40点)と期末試験(60点)の合計100点満点で評価する。なお、評価は授業に3分の2以上出席しているものに対して行う。

【テキスト・参考書】
 テキストは用いない。
 参考書として以下の2つを挙げるが、事前に購入する必要はない。
絵とき植物生理学入門 改訂2版:山本良一, 櫻井直樹 共著 <オーム社>
基礎生物学テキストシリーズ7 植物生理学:三村徹郎,鶴見誠二 共著 <化学同人>

【その他】
・学生へのメッセージ
 生物の基礎的な内容から概説します。単純に授業内容を覚えるだけでなく、興味を持ってその内容や生物用語を理解し、自分のもつ生物学的知見と講義内容を結びつけて考えるようにしてください。
・オフィス・アワー
 火曜日16:30-17:30

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