企業法務の入門(教養セミナー)
 Introduction to Corporate Legal Practice(Education Seminar)
 担当教員:荒井 太郎(ARAI Taro)
 担当教員の所属:人文学部法経政策学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
企業法務は、企業活動に関連する広範な分野の法律問題を対象としますが、法化社会の進展に伴い、その内容は益々多様化・複雑化しています。本演習では、実際に発生した国内企業紛争の裁判例を検討することによって、企業法務の最新の重要論点を学習することをテーマとします。
・到達目標
実際に発生した企業間の裁判例を学習することによって、多種多様な紛争における問題発掘能力、整理・分析能力、問題解決能力を養うことを目標とします。また、裁判所が下した判決の妥当性を検証することによって、自ら考える能力を養うことも目標とします。
・キーワード
企業法務、企業紛争、裁判

【科目の位置付け】
基盤教育 教養科目 文化と社会 法学

【授業計画】
・授業の方法
参加者をいくつかのグループに分け、事前に決めた発表グループが、担当する判例の概要、論点、判決内容とその根拠等を発表後、進行役になって全員でディスカッションを行います。発表グループ以外の参加者も、事前に十分予習を行い、質問や意見等を準備して演習に臨んで下さい。
・日程
あらかじめ選んだ判例とその解説を配布します。

【学習の方法】
・受講のあり方
日頃馴染みの薄い企業間紛争を理解するためには、新聞やテレビニュースに常に注意を払うとともに、グループ全員で議論をしながら予習をすることが肝心です。一つの判例を共同で検討することによって、チームで協力して学習する習慣をつけるよう心掛けて下さい。
・授業時間外学習へのアドバイス
(予習のあり方)
発表グループは、グループ内で事前に十分討議し問題点を整理したうえで、演習に臨んで下さい。発表グループ以外の参加者は、事前に十分予習をして、質問や意見等を準備して演習に臨んで下さい。
(復習のあり方)
演習で行った事例の法的論点を、グループ内で再討議・整理してみて下さい。

【成績の評価】
・基準
問題点の理解度、グループ研究・発表への貢献度、プレゼンテーションの内容などが評価基準となります。
・方法
出席率、演習時の貢献度、報告の内容、レポートの内容等を総合的に判断して評価します。

【テキスト・参考書】
テキスト:特になし
参考書:演習時に適宜紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
企業活動は、学生にとって馴染みの薄い世界ですが、我々の生きている社会には不可欠なものです。企業の紛争事例を学習し、社会における企業活動の役割を理解した上で、将来自分がどのように社会に参加していくべきかを考えてみましょう。
・オフィス・アワー
水曜日13:00-14:30(研究室) その他研究室在室中はいつでもOKです。

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