身近な問題と行政法(教養セミナー)
 Immediate problem and Administrative Law(Education Seminar)
 担当教員:和泉田 保一(IZUMIDA Yasuichi)
 担当教員の所属:人文学部法経政策学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
 行政が関係する身近な問題について取り上げ、それを読み解き解決に導く道具としての法学(行政法学)に触れる。
・到達目標
 「授業計画」に示した具体例は、市民や民間団体だけでもある程度解決が可能であるが、本来的には行政が解決に乗り出すべき問題である。
 本講では、これら問題について、行政(主に地方自治体)が、法的にどのように関わっているのかを明らかにし、それをもとに、行政がどう働くことが問題解決に資するのかについて一緒に考えていきます。
 こうした演習により、ここで取り上げる問題はもとより、行政が関わる問題一般について、法学的に考える手法と習慣を身につけます。
・キーワード
 行政、環境・景観、都市計画、政策法務

【授業計画】
・授業の方法
 キーワードに関連する行政が関わる具体的な紛争事例について、1事例につき3時間(回)程度をかけて、①ビデオや資料を素材にして事実や問題点を概観し、関連行政制度について、教員がそのポイントを提示し、②以上を参考にして、受講者が分担して概要と解決策(案)を報告、③それらにより理解を深めた後に受講者同士で解決策について議論する、といったサイクルを経ることで、「目標」に掲げた内容の実現をはかる。
・日程
第1回 ガイダンス
第2~14回
<事例(案)>
 山形で禁煙条例は必要か
 南側にマンションが建つ!?…マンション建設をめぐる問題
 リゾート開発を誘致すべきか
 増加する空き家をどうするか
第15回 最終提案
 (内容や順序等は変更する場合がある)

【学習の方法】
・受講のあり方
 4つ程度の事例を対象にして、「授業の方法」に記したサイクルで授業は進行する。
 その中で、受講者は、報告(分担)を1回担当し、毎回の議論に参加し、各回の概要や議論のまとめをペーパーとして提出する(全4回)。
 そして、最終提案として、4事例の中で最も興味を持ったものについて解決策を提案する。
・授業時間外学習へのアドバイス
 講義に関係するニュース等に気を配り、内容や用語に関心を持って講義に臨んでいただきたい。
 なお、報告等を書くに当たっては、ノートや配布プリントを整理し読み返し、疑問点は図書館などで調べるなど、全力で臨んでいただきたい。

【成績の評価】
・基準
 報告(分担)については、事実や制度の正確な理解とそれに基づいた提案が求められる。
 各回の議論における発言については、事例に関係のある発言(質問でも可)を活発に行うことが求められる。
 最終提案については、本講での学習成果を遺憾なく発揮しているか否かが問われる。
・方法
 報告(分担)  30%
 議論への参加  20%
 各回についてのレポート及び最終提案  50%

【テキスト・参考書】
・テキスト
 特に指定しない。
・参考書
 その都度紹介します。

【その他】
・オフィス・アワー
 月曜日 14:40~16:10 和泉田研究室

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