格差を考える(教養セミナー)
 Inequality(Education Seminar)
 担当教員:安田 均(YASUDA Hitoshi)
 担当教員の所属:人文学部法経政策学科
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業概要】
・テーマ
「格差社会論」を通して現代日本の経済や社会の仕組み・実態を学習する。
・到達目標
1)格差を示す指標,データを調べ,その意味を説明できるようになる。
2)自分の考えをデータに基づいて説明できるようになる。
3)議論の中でどこに対立点があるのかを見つけ出し,議論を整理できるようになる。
・キーワード
格差,所得再分配,セーフティ・ネット

【科目の位置付け】
この科目は,格差の実態や再分配の仕組みについて様々な視点から理論的に考察することで,健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである。

【授業計画】
・授業の方法
テキストを章あるいは節毎に分け,順番に報告,司会を割当て,みなでテキストや報告のわからない点,あるいはテキストや報告に触発された疑問点や関心事を討論する。
・日程
(1) ガイダンス
(2) 過去のレジュメで体験(第1章「格差の現状を検証する」前半)
(3) 同後半
(4)(5) 第2章「『平等神話』崩壊の要因を探る」
(6)(7) 第3章「格差が進行する中で」
(8)(9) 第4章「格差社会のゆくえを考える」
(10)(11) 第5章「格差社会への処方箋」(2週で1章のペース)
(12)-(15) 個人あるいはグループ報告(授業時間内でアイデアを出し合い,コメントを受けたり,調べたりして,2,3週掛けて報告資料を完成させる)

【学習の方法】
・受講のあり方
報告者は与えられた時間で内容の概要や言いたいこと,疑問点,議論して欲しい点を掻い摘んで報告すること。司会者は報告,報告への質問,討論を時間配分し,なるべく多くの参加者が発言できるよう,かつ論点が明確になるよう発言を促し,全体をコントロールする。他のメンバーは報告の趣旨を踏まえ,優れている点や改善点をレスポンスカードに記述。
・授業時間外学習へのアドバイス
テキストをよく読む,わからない点はまず自分で調べる。各自(報告者は3つ以上)疑問点を用意しておく。報告者はその回,答えられなかった質問は調べて次回以降必ず答える。

【成績の評価】
・基準
分担されたテーマについてテキストの内容を適切にまとめ,報告できること,および学習したことをレポートにまとめることができることが合格の基準です。
・方法
レスポンスカード4点×14,レポートないし個人報告44点。

【テキスト・参考書】
橘木俊詔『格差社会』岩波新書,2006年。

【その他】
・学生へのメッセージ
知識の修得が目的であれば講義の方が効率的です。テーマを自分の問題として考え,わからない点や疑問点は積極的に発言すること。
・オフィス・アワー
月曜日13:00-14:40,その他の時間はyasuda@human.kj.yamagata-u.ac.jpまで問い合せて下さい。

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