エネルギー、経済、医療、食料、環境・・・などなど、人々の生活がより豊かになるように、より便利になるように、科学的な基礎研究をもとにした様々な科学技術が開発され活用されています。しかし、そのことが、新たな社会問題を引き起こしているのも事実です。そして、その新たな問題を解決するために、またしても科学技術を活用した新たな解決が試みられます。このように、科学技術と現代社会は、相互に影響を及ぼし、相互に依存し、相互に発展する、という関係にあると言えます。この点に着目し、科学技術と現代社会の相互関係について問題意識を持ちながら考察していきます。
現代社会の問題点と科学技術との関連性について整理します。科学技術の活用の功罪について見つめ直します。現代社会の問題点を解決するための方法について再考します。

　現代社会の問題点と科学技術の相互関係についてまとめながら、様々な問題意識を持ち、グループ間の討論を通して、整理した全ての項目間の関連性について深く考察できることを到達目標とします。

　現代社会、科学技術、ＩＴ、コミュニティー、エネルギー、環境、医療、食料、挙げればきりがありません。

　この授業は、グループワークの手法を活用して、科学技術と現代社会の関連性について様々な視点から考察することにより、健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識の修得を目指します。（基盤教育の基本理念より）

　少人数による教養セミナーのメリットを活かして、グループワークによる問題整理を行うことから始めます。整理した内容の相互関連性についても考察しながら、調査内容をまとめます。グループ毎でまとめた内容を聞き合いながら、受講者全員で問題点を議論し、新たな方向性について考えていきます。

　１．ガイダンス（1回）
　２．テーマについてのキーワード整理（1回）
　３．キーワード間の関連性の考察（2回）
　４．問題点や科学技術の詳細についての調査、分析、整理（3回）
　５．発表内容の整理（2回）
　６．プレゼンテーションおよびディスカッション（2回）
　７．テーマの再整理（2回）
　８．総合討論（2回）

　グループワークにおける積極的な参加、グループ間の議論への積極的な参加が重要です。

　グループ内の調査作業において、一人一人の主体的な準備が重要です。グループ内だけでなく他グループの調査内容についても問題意識を持って自分なりに意見を整理することが重要です。

　現代社会の問題点と科学技術の相互関係について深く考察できること、自分の主張・考えを他者に正確に伝えられること

　グループワーク、プレゼンテーション、グループ間ディスカッション（５０％）、レポート（５０％）

テキスト：指定はしません。
参考書：授業の中で適宜紹介します。

　普段何気なく過ごしている生活の中でも、改めて見つめ直すと様々な問題点があることに気づくことができます。そして、そこには必ず科学技術が絡んでいることにも気づくでしょう。この授業で議論しても誰もが賛成する正しい方向性が見いだせるとは限りませんが、そのように問題意識を持つことが大切だと思うのです。この授業がそのようなきっかけとなれば幸いです。

　在室中は、いつでも対応します。