【授業概要】
・テーマ
勘や経験に基づく意思決定から、データやファクトを元にした意思決定への変化が求められています。これは、いわゆる文系的、理系的なジャンルを超え、起こっている変化です。インターネット・IT技術の進化によって、今までにない程に大きく多様なデータ=ビッグデータがビジネスにおいて、重要な経営資源であり合理的な意思決定の重要な要素となっています。 2012年11月の米大統領選で再選を果たした民主党・現職のオバマ大統領陣は、ビッグデータ分析を選挙活動に活かしました。蓄積される購入履歴、エントリー履歴、ソーシャルメディアデータ、GPS、CRMシステムにおいて管理される顧客データ等の多様なビッグデータが、今後も分析され、活用され、意志決定を変えていきます。 本授業では、ビッグデータの活用事例やその分析手法を通して、みなさん自身の今後の意思決定のあり方を変えることをテーマとします。
・到達目標
1 ビッグデータやデータ分析の概念を掴む。 2 仮説の力、データを読み解く力とは何かを正しく認識する。 3 必要最低限の分析スキルと、ITを利用したデータプレゼンテーション技術を身につける。 4 データやファクトをもとに決断する「意志決定」の重要性を体感する。
・キーワード
ビッグデータ、複合的な情報、意思決定、マネジメント
【科目の位置付け】
応用と学際(学際)
【授業計画】
・授業の方法
授業は集中講義形式で行い、短期集中的に、講義において概念の把握し、具体的な活用事例を知り、実践的なデータ分析手法までを実際に手を動かしながら一通り体験するという形式で行う。
・日程
2月中旬の3日間(いずれも1時限から5時限まで)を利用した集中講義形式で行います。データ分析のビリーズブートキャンプのような過酷な授業ですが、集中的にデータサイエンススキルを向上させることができます。 1日目:ビッグデータの概念/データの価値、活用について ビッグデータの分析手法/データの保持、分析手法について 2日目:分析にもとづく意思決定/活用事例紹介について 3日目:自分たちの身近なビッグデータの活かし方/アイデアソン(どのデータをいかに集め、何のためにどう活かすか)、プレゼン
【学習の方法】
・受講のあり方
いわゆる文系、理系を問わずに、受講生を求めます。実例をもとに、実際に手元のパソコンを操作しながら、分析を体験し、意志決定までを体験するため、楽しく理解できます。 なお、分析手法の講義では、実際の企業でアナリストとして活躍するゲスト講師を迎え、企業における最前線のデータ活用術を、わかりやすく知ることができます。
・授業時間外学習へのアドバイス
短期集中的な講義であるため、3日間は、徹底的に集中して、受講する態度が必要です。ただし、データ分析、意志決定などを、楽しんで行う姿勢をもって臨んでください。
【成績の評価】
・基準
授業参加態度:積極的な姿勢で議論をするなど態度を評価する。 授業貢献度:新たなアイデアを提案するなどクラス全体への貢献度を評価する。 グループワーク成果:グループでのゲームによる成果を評価する。 ※グループ内は同一点数 グループ貢献度:グループにおける役職、働きについてアドバイザーが受けた印象やピアレビューにて評価する。 データ分析企画:データ分析に対し新たな切り口を提示するなど、仮説、分析、意志決定の力を評価する。 最終レポート:授業出た知見をもとに、今後の分析の企画を提案するレポートを作成し、評価する。
・方法
授業参加態度:20点、授業貢献度:20点、グループワーク成果:20点、グループ貢献度:10点、データ分析企画:20点、最終レポート:10点
【テキスト・参考書】
授業中に適宜資料を配付します。
【その他】
・学生へのメッセージ
データアナリストは、営利、非営利を問わず、全ての業界において求められる人材となっていますが、まだまだ日本では人材が不足しています。データ分析が苦手、一見データ分析とは無縁と思われる学部・学科の学生こそ、チャンスが大きいと言えます。積極的にチャレンジしてください。
・オフィス・アワー
オフィス・アワーは、すべてアポイントメントが必要となります。電話、メール、授業専用SNSでの相談等は、24時間受け付けます。
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