【授業概要】
・テーマ
少人数の声楽アンサンブル形態で授業を進める。混声合唱、女声合唱、男声合唱の無伴奏作品を取り上げ、日本語による歌唱の問題点を挙げながら、理想的な歌唱法を実践的に考察する。またAで取りあげた、西洋音楽と邦人作品の比較検討を行い演奏スタイルの特徴を明らかにする。 (共同担当・分担方式13回、協働方式2回/全15回) (藤野祐一/7+2=9回)邦人の声楽アンサンブル作品の演奏法について研究・指導を行う。特に男声合唱及び混声合唱の無伴奏作品について実践的に指導する。 (渡辺修身/6+2回=8回)邦人の声楽アンサンブル作品の演奏法について研究・指導を行う。特に女声合唱の無伴奏作品について実践的に指導する。
・到達目標
室内合唱曲を仕上げていく過程を経験し、その方法について学習する。演奏形態は混声合唱を中心とし、教材としては主に邦人作曲家の合唱作品を取り上げる。また、日本の伝統的な歌唱法と西洋の歌唱法との比較検討も行うことによって、歌唱法について理解を深める。特に少人数のアンサンブルを経験することにより、高度なアンサンブル能力を身につけることを目標とする。
【科目の位置付け】
選択科目
【授業計画】
・授業の方法
・日程
第1回 オリエンテーション:日本人作曲による無伴奏合唱曲を取り上げ、その音楽的特徴、歴史的意義、演奏法について概説する。(藤野・渡辺) 第2回 男声合唱 多田武彦の作品:組曲「中勘助の詩から(中 勘助)」、「柳河風俗詩(北原白秋)」を取り上げ、演奏法を研究する。(藤野) 第3回 男声合唱 多田武彦の作品:組曲「雨」、「北陸にて(田中冬二)」「柳河風俗詩(北原白秋)」を取り上げ、演奏法を研究する。(藤野) 第4回 男声合唱 清水修の作品:組曲「月光とピエロ」、「智恵子抄巻末のうた六首」を取り上げ、演奏法を研究する。(藤野) 第5回 男声合唱 清水修の作品:「そうらん節(北海道民謡)」、「最上川舟唄(山形県民謡)」を取り上げ、演奏法を研究する。(藤野) 第6回 混声合唱 木下牧子の作品:組曲「いつからか野に立つて」(その1)を取り上げ、演奏法を研究する。(藤野) 第7回 混声合唱 木下牧子の作品:ア・カペラ混声合唱のための「ELEGIA」(その1)を取り上げ、演奏法を研究する。(藤野) 第8回 混声合唱 木下牧子の作品:ア・カペラ混声合唱のための「ELEGIA」(その2)を取り上げ、演奏法を研究する。(藤野) 第9回 女声合唱 鈴木輝明の作品:無伴奏女声合唱のための 《古謡三章(こようさんしょう)》 巴(ともえ)(その1)を取り上げ、演奏法を研究する。(渡辺) 第10回 女声合唱 鈴木輝明の作品:無伴奏女声合唱のための 《古謡三章(こようさんしょう)》 巴(ともえ)(その2)を取り上げ、演奏法を研究する。(渡辺) 第11回 女声合唱 鈴木輝明の作品:無伴奏女声合唱のための 《古謡三章(こようさんしょう)》 巴(ともえ)(その3)を取り上げ、演奏法を研究する。(渡辺) 第12回 女声合唱 鈴木輝明の作品:無伴奏女声合唱のための 《ピエリアの薔薇(ばら) (Brodon ton ek Pierias)》 ~アルス アンティカ第2番~(その1)を取り上げ、演奏法を研究する。(渡辺) 第13回 女声合唱 鈴木輝明の作品:無伴奏女声合唱のための 《ピエリアの薔薇(ばら) (Brodon ton ek Pierias)》 ~アルス アンティカ第2番~(その2)を取り上げ、演奏法を研究する。(渡辺) 第14回 女声合唱 鈴木輝明の作品:無伴奏女声合唱のための 《ピエリアの薔薇(ばら) (Brodon ton ek Pierias)》 ~アルス アンティカ第2番~(その3)を取り上げ、演奏法を研究する。(渡辺) 第15回 第2回から14回まで取りあげた作品の試演会を行い、成果発表会を行う。その後演奏内容等に ついて検証を行い、演奏上の問題点を明らかにして今後の演奏及び指導法の指針を作成する。(藤野・渡辺)
【学習の方法】
・受講のあり方
・授業時間外学習へのアドバイス
【成績の評価】
・基準
以下の評価の観点に則り、提出レポートの内容などを踏まえて総合的に判断し、複数教員によって評価する。 ①全体授業での方向性を理解し努力したか。 ②内容に対する理解や工夫が見られたか。 ③授業に積極的であったか。
・方法
学期末のレポート50点提出、試演会への参加30点、平常点20点
【テキスト・参考書】
テキスト及び参考書については適宜指示する。。
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