【授業の目的】
以下の文献を読むことで、西洋史専門論文(英語)の読み方のこつを習得し、英語論文に親しむ。 テキスト:Ian Kershaw, The Nazi Dictatorship. Problems and Perspectives of Interpretation. 1988年に第1版が刊行されて以来、何度か改訂されており最新の第4版を輪読する。 カーショウは、近年刊行された『ヒトラー(上・下)』(白水社)、『運命の選択(上・下)』(白水社)の著者でもある。著者はイギリス出身のナチス研究者であるが、ドイツにおいても高く評価されている。本書はナチス史研究の諸領域について、著者の見解も交えて、これまでの研究動向をバランスよく紹介している。本年はChapter2, “The Essence of Nazism”を読み、ナチス体制についての論争(「全体主義」とするのか、「ファシズム」とするのか)を学ぶ。
【授業の到達目標】
ヨーロッパ史などの人文科学の卒業論文準備のため、基礎的英語読解力を獲得する。
【授業概要(キーワード)】
英語専門書講読、ナチス研究史
【科目の位置付け】
カリキュラムポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解した上で履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
毎回数名に訳してもらい、適切に訳されているかどうか議論する。毎回一名に各回の全訳を作成してもらい、それを検討する。
・日程
テキストを順番に読む。毎回、1、2頁程度のペースで進むことになるだろう。
【学習の方法】
・受講のあり方
文法のつめを曖昧にしない。
・授業時間外学習へのアドバイス
毎回予習を欠かさない。復習では、担当者の各回分の訳稿が正確にできているかどうか、検討を欠かさない。
【成績の評価】
・基準
成績は「知識の修得」、「理解の度合い」、「汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)」、「参加の度合い」を基準に評価する。具体的には、現代ドイツ史に関する「知識の修得」、テキストの「理解の度合い」、英語読解の正確さとしての「汎用的技能」、訳についての意見交換への「参加の度合い」を重視する。
・方法
訳の正確さ(50点)、テキスト理解(20点)、現代ドイツ史についての知識(10点)、訳についての意見交換(20点)。3分の2以上の出席が必要
【テキスト・参考書】
(テキスト)Ian Kershaw, The Nazi Dictatorship. Problems and Perspectives of Interpretation. (参考書) カーショウ『ヒトラー 権力の本質』 カーショウ『ヒトラー』(上・下)(白水社) カーショウ『運命の選択 1940/41』(上・下)(白水社)
【その他】
・オフィス・アワー
火曜日 10時30分~12時10分 山崎彰研究室
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