応用倫理学演習
 Seminar on Applied Ethics
 担当教員:清塚 邦彦(KIYOZUKA Kunihiko)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 応用倫理学とは、生命倫理学、環境倫理学、情報倫理学など、現代社会における具体的な問題に密着した形で倫理学の問題を検討しようとする分野である。この演習では、応用倫理学と関連する入門的な文献を取り上げ、その精読及び討議を通じて、基本的な問題状況の確認を行う。

【授業の到達目標】
 生命倫理学、環境倫理学、情報倫理学などの応用倫理学の成立背景、またそこで取り上げられる具体的な問題(情報倫理の場合で言えば、個人情報の保護、著作権の問題、ネットワーク上のモラル、情報教育のあるべき姿、等々)について、基本的な理解を身につける。

【授業概要(キーワード)】
生命倫理学、環境倫理学、情報倫理学

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【授業計画】
・授業の方法
初回のガイダンスの後、二回目以後は、毎回、取り上げるテキストについて発表担当者に紹介・論評を行っていただき、それをもとにディスカッションを行う。
・日程
 主に次の3点の著作の中から、各担当者の希望に沿って1章分を割り当て、毎回1人ずつ、その紹介・論評を担当してもらう。また、受講者は、質疑の際に1回あたり最低1回は発言するものとする。

 黒崎剛・野村俊明『生命倫理の教科書』ミネルヴァ書房
 高橋広次『環境倫理学入門』勁草書房
 土屋俊(監)、大谷卓史(編)『情報倫理入門』アイ・ケイ・コーポレーション

【学習の方法】
・受講のあり方
 毎回、発表者以外の受講者もテキストを読み、疑問点を明確化しておくこと。また、発表者は、要点を際だたせて分かりやすい報告を工夫すると共に、自分なりの論評を行うこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
 授業後、資料を見直して、授業の際に話題となった事柄、考えた事柄、疑問点について整理しておく。また、必要に応じて関連文献・資料を探し、調べる。

【成績の評価】
・基準
 主体的参加の度合い、知識の習得の度合い、理解の度合い、汎用的技能の度合いの4点を基準に評価を行う。
 授業のさいの発言等を通じて《主体的な参加度》を評価し、論述式のレポートにより、授業で取り上げた基本的諸概念と諸命題に関する《知識》と《理解》、ならびにそれらを具体的な素材に応用するさいの論理的な思考力・表現力(《汎用的技能の修得》)を評価する。
・方法
平常点(授業の際の質問等の発言)=20点、
発表およびレポート=80点。

【テキスト・参考書】
参考書
 黒崎剛・野村俊明『生命倫理の教科書』ミネルヴァ書房
 高橋広次『環境倫理学入門』勁草書房
 土屋俊(監)、大谷卓史(編)『情報倫理入門』アイ・ケイ・コーポレーション

【その他】
・オフィス・アワー
場所:清塚研究室(人社2号館4F)
kiyozuka@human.kj.yamagata-u.ac.jp
前期:月曜日13:10-14:20
後期:月曜日14:50-16:20

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