【授業の目的】
初級で学んだロシア語文法の知識を、高度な実践的運用が可能なレベルまで引き上げ、恣意性を排した論理的読解力を身につけることを目的とする。
【授業の到達目標】
この演習を履修した学生は、 (1)ロシア語の文法構造を把握し、辞書を正しく読み、やさしい文章ならば自力での読解を行うことができる。 (2)読解から得た文法理解・語彙力をロシア語発信能力に応用できる。
【授業概要(キーワード)】
ロシア語 講読
【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
ロシア語文法の最重要項目である格の用法に焦点を合わせて体系的に整理した短文を読んでいきます。なぜそう読めるのかという読解のプロセスの提示が授業の中心です。あわせて、基本語彙の理解と習得法、発信能力の養成も視野に入れます。 進度や到達度にあわせて内容に変更もありえます。
・日程
第1回 ガイダンス 第2回 前置格を要求する前置詞① 第3回 前置格を要求する前置詞② 第4回 生格の用法① 第5回 生格の用法② 第6回 生格を要求する動詞 第7回 生格を要求する前置詞 第8回 対格の用法 第9回 対格を要求する前置詞 第10回 与格の用法 第11回 与格を要求する動詞 第12回 与格を要求する前置詞 第13回 造格の用法 第14回 造格を要求する動詞 第15回 造格を要求する前置詞
【学習の方法】
・受講のあり方
予習の段階で日本語訳をつくってくること。誤読の理由を知ることが進歩への道です。 授業中は、自分の理解、および訳例と照らし合わせながら、担当教員が提示する読解のプロセスを追体験してロシア語理解を深めること。
・授業時間外学習へのアドバイス
辞書をよく読むこと。ロシア語と日本語のあいだで格闘すること。意味のわかった文章をひたすら音読し、覚えてしまうこと。
【成績の評価】
・基準
予習の成果で判断される知識の習得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、および参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定します。具体的には文法的理解の到達度、文の構造把握能力および訳語の選択能力の適切さ、および授業への貢献度の高さを合格の基準とします。
・方法
予習70点+議論・発信への参加30点
【テキスト・参考書】
特に指定しません。テキストは担当教員が用意します。辞書は必ず持参してください。
【その他】
・学生へのメッセージ
ロシア語の歩き方がわかれば、ほんとのロシアも歩けるようになります。
・オフィス・アワー
火曜日12時10分から12時50分。その他在室時は随時受け付けます。
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