【授業の目的】
経済学・経営学における決定主体の意思決定理論として、近年では主体間の相互的な影響を考慮した理論であるゲーム理論の発展が著しい。また、行動経済学・実験経済学は経済理論やゲーム理論の妥当性を検証したり既存理論より心理的側面を重視する分野であり、近年注目を浴びている。この演習ではそういったゲーム理論あるいはその周辺分野についてのテキストを輪読し視野を広げるとともに、意思決定理論そのものについての知識も深めることを目的とする。
【授業の到達目標】
一人で読むのは困難な本でも全員で協力し読み進められるように努力することで協調性や忍耐力を身につけると共に、論理的思考力を鍛える。また、意思決定データの簡単な分析手法について理解し、自分でデータ分析ができるようになる。
【授業概要(キーワード)】
ゲーム理論、行動経済学、実験経済学
【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。
【授業計画】
・授業の方法
報告者を割り当てて輪読する。
・日程
1~2週で1章のペースで進みたいが、テキストの内容によって若干変化する。
【学習の方法】
・受講のあり方
報告者はテキストや論文の指定された範囲についてできるだけ他の者の疑問に答えられるようにしてくる。ゼミ中は報告者以外でも積極的に発言すること。また、要旨作成は必要としないが、資料は適当に報告者の判断で用意すること。
・授業時間外学習へのアドバイス
テキストを通読するだけでなく、論理の飛躍がある箇所について埋める努力をする。 次週以降に使われる可能性のある定義や定理などを読み返しておく。
【成績の評価】
・基準
理解の度合い・汎用的技能の修得の度合いについては担当した報告の出来によって判定する。また、担当以外の時の発言などによって、主体的な参加の度合い・知識の習得の度合いを判定する。これらの合計点によって、演習の成績を決定する。
・方法
平常の成績(報告・発言の内容)100点
【テキスト・参考書】
今年度のテキストは前半では 下村研一『実験経済学入門』(新世社) を予定している。後半では実際に経済実験を行って分析している文献を読む。また、数回ほど実験を実施する。参考文献としては例えば 川越他『実験ミクロ経済学』『実験マクロ経済学』(いずれも東洋経済新報社) 多田洋介『行動経済学入門』(日本経済新聞出版社) 岡田章 『ゲーム理論』(有斐閣) など。
【その他】
・オフィス・アワー
水曜 13:00~14:30 鈴木(明)研究室
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