発生・生殖生物学実験
 Laboratory course in reproductive biology
 担当教員:渡邉 明彦(WATANABE Akihiko)
 担当教員の所属:理学部理学科
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:1単位  開講形態:実験
 開講対象:生物学科  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
生殖生物学研究に対する理解を深める。
受精と配偶子形成の研究手法を実地に行い、これを通して生殖生物学の研究とそれによって蓄積された知識に対する理解を深めてる。

【授業の到達目標】
1. 生殖生物学、及び発生生物学に用いられる一般的な手法を使うことができる。
2. 実験の結果を考察することができる。

【授業概要(キーワード)】
動物、受精、初期発生

【科目の位置付け】
この科目は、生殖生物学、発生生物学の専門課程を体系的に身につけるために、研究手法と方法論を実地に学習する(生物学科教育目標)。

【授業計画】
・授業の方法
脊椎動物を材料として受精や細胞分裂,分化など,個体の発生に見られる諸現象を観察し、また、これらの研究に一般的に用いられている解析的な実験法を学びます。メダカを実験材料として、電子顕微鏡法やバイオイメージング法などを用いて実習します。実験終了後、数人のグループで生殖生物学に関するテーマを設定し、実験結果を用いて考察をまとめて発表と討論を行い、それぞれについてレポートをまとめます。
・日程
実験は大きく3つに分けられます。実験は集中で行い、日程は随時設定します。

1,2 精巣、卵巣の摘出と媒精実験
3-5 走査型電子顕微鏡を用いた先体反応の観察
6,7 共焦点レーザー顕微鏡を用いた精子細胞小器官のライブイメージング
8 実験結果のまとめと考察
実験動物の状態などによって、一部内容を変更する場合があります。

【学習の方法】
・受講のあり方
実験には積極的に参加してください。
・授業時間外学習へのアドバイス
資料を参考にして手順の整理などの準備をしてください。
実験に際して困ったこと、失敗したことなどを整理し、記録してください。

【成績の評価】
・基準
実験への取り組みから習熟度を、実験レポートにより考察法の理解度を評価します。
・方法
実験への取り組み 70点
レポート 30点

【テキスト・参考書】
実験の説明書は適宜配布します。
参考書:毛利秀雄、森澤正昭、星元紀、”精子学”東京大学出版会

【その他】
・学生へのメッセージ
実験を通して生き物のからだをつくるための営みを肌で感じてください。実験に失敗はつきものです。失敗を恐れずに参加し、その楽しさを実感してください。
実験にあたって内容や日程に変更がある場合があります。詳細は初日に説明をしますので必ず確認をしてください。
・オフィス・アワー
木曜日16:30-17:30

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