【授業の目的】
地域で営まれている伝統的なものづくりについて実地調査を行い、つくり手の思いや今日的価値について考察するとともに、小学生を対象にした「工作教室」の企画・運営・実践を通じて、学校教育や社会教育において“ものづくり”を学習することの意義を捉え、プログラム(題材)の内容と提供方法について検証する。
【授業の到達目標】
①作家や職人の取材を通して、ものづくりの状況や価値について説明することができる。 ②ものづくりの体験を通して、得られる学びの成果や意義について説明することができる。 ③小学生を対象にした「工作教室」の企画・運営を実践することができる。 ④題材を発案し適切な教材化と準備、児童への指導を実践することができる。 ⑤実践結果を分析・検証し、報告書を作成することができる。
【授業概要(キーワード)】
ものづくり、工作教室、学校教育、社会教育
【科目の位置付け】
中心科目の選択科目
【授業計画】
・授業の方法
授業は集中形式で行われ、座学・取材調査・工作教室の企画と運営・報告会等から構成される。
・日程
1)座学と作家・職人等の取材に4時間を割り当て、到達目標①②を達成する。 2)年間12回の工作教室開催に向けた計画の立案、役割の分担、公民館との交渉・調整等に6時間を割り当て、到達目標③を達成する。 3)各回の題材設定と教材準備に9時間、当日の実践に2時間、事後の検証に1時間(合計12時間)を割り当て、到達目標④⑤を達成する。 4)年間12回の開催予定のうち、4回(48時間)以上の参加を必要とする。(*教室の開催は毎月第4土曜日) 5)1年間の活動を振り返り、次年度に向けた課題や改善方法の検討に2時間を割り当て、到達目標②⑤に報告として加え全体のまとめを行う。
【学習の方法】
・受講のあり方
コース専門科目や教職科目で習得した知識や技能を、社会へ役立てる機会と捉え、積極的な活動を目指すこと。
・授業時間外学習へのアドバイス
受講者間での連絡を密にし協力し合うと同時に、分担した役割や準備には責任を持って臨むこと。
【成績の評価】
・基準
C:工作教室の開催目的を理解し、実施に向けて最低限の義務は果たした。 B:題材の発案や教材準備を含め、8回以上の実践をやり遂げた。 A:果たすべき役割を完遂し、さらに活動全体の中で弱い部分を支援した。 S:Aを満たした上で、次年度に向けた有意義で具体的な改善点を提言できた。
・方法
1.協働力・発想力・行動力・責任遂行能力(観察法により評価:50点) 2.客観的報告力・多面的情報処理能力・専門領域に関する知識と技術の応用力 (企画書・開発題材・報告書により評価:50点)
【その他】
・オフィス・アワー
随時
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